〜 建設中のビル 〜
川祐「おりゃあああ、喰らいやがれ!! ブレッドパワーー!!」
川祐の技でマシンガンの弾丸の威力が上がった。
そして,ヘリのガラスが一気に割れ,機体のいたる部分に大きな穴が出来る。
シューー ドォォーーーン!!
機体の内部から煙が噴出し爆発した。
炎上したヘリはそのままビルの下へ急落した。
川祐「 ヘッ! 犯罪集団の兵器なんぞ,ガラクタもんだぜ。」
正男「言い過ぎ言い過ぎ・・。。」
川祐「なぁに、軍の実力を思い知らせてやらなければならない。
でないと、奴等に一生なめられるからなww。」
正男「そういやそうだなww。」
ヘリを破壊した二人は建設中のビルから降りて行った。
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〜 とあるビルの屋上 〜
建設ビルより離れたビルの屋上で茶色のコートを着た男が
双眼鏡で覗きながら立っていた。
どうやら建設現場で戦う正男達を見ていたようだ。
??「どいつもこいつも調子に乗りやがる・・。」
様子を見ながら男は懐から通信機を取り出す。
ピッ・・ (通話開始)
??「こちら○○○○! 奴等が大型ヘリをぶっ壊しやがった。」
??B(通信機)「なぁに、心配ないww。 奴の兵器なんぞ沢山あるんだぜ。
そのぐらいお前も知ってる筈だぜぇ?」
??「○○○・・、俺は正義を気取っている連中が
勝っているところが気に入らないんだ。」
??B(通信機)「気にいらねぇんなら、自分が奴を殺ればいいんじゃねっ?」
??「フン、言われなくてもそう思っている。」
??B(通信機)「なら行っても良いよww、でも気をつけろよ。
フ ジ ヤ マ
正男という男は前の二人の警察官と比べ尋常じゃねぇ。」
そう言い終えると、フジヤマは通信を切った。
フジヤマ(??)「そんなものか?」
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〜 道路 〜
暴動で荒れた道路の真ん中で正男と川祐は会話をしながら歩いていた。
川祐「なぁ正男。」
正男「なんだぁ?」
川祐「なんでだろうねぇ・・、俺達が人間離れした能力や技を得られるなんてよ。」
正男「そんな話か・・? この世界にどういうプロセスでこのような能力を
自然に持てるようになったのか不明だが、
学者の説ではその土地での環境や突然変異とか言われているらしいが・・。」
川祐「この世界って不思議だな・・・、俺も自然に身に付いた感じだって事よ。」
正男「 ( 魔力に似たようなもんだ。 何せ、この世界には魔力なんて存在しない。
まっ 俺が前に行った別の世界では魔力というものが存在するが・・ ) 」
そんな中、川祐の通信機が鳴り出した。 どうやら軍の上層部からだ。
通信機の声「こちら上層部、現地にいる兵士は直ぐに撤退せよ。
繰り返す、現地にいる兵士は直ぐに撤退せよ。」
川祐「あっ・・ 上層部だ。」
正男「何だ、撤退らしいな。」
川祐「すまん正男、俺は今から基地へ行かなければならない。」
正男「何で今頃撤退なんだ?」
川祐「まぁ分からん。 多分、基地で次の作戦の話とかあるだろう。」
正男「そうか・・、まっ 殆どの兵士がやられているからな。 その方が適切かもしれない。
ひょっとしたら、パワーアップして帰ってくるのかな?」
川祐「そうだろうなww、じゃあ後でまた来ると思うから。」
川祐はその場から離れ、軍の基地へ戻って行った。
正男「さてとっ その間に俺は豪華客船で奴等の潰しをやりますか」
正男は両手を後頭部を抑えながら、のんびりと歩いていった。
そんな様子を近くの建物の中の瓦礫で誰かが隠れて見ていた。
??「余裕そうにしやがって・・、小便ちびらせてやろうかぁ?」
肩部に銃器、片手に巨大カッターナイフを所持した男は
隠れて見ながらそう呟いた。