〜 ゼットの本拠地 〜

 

フジヤマ「超人なんぞ、こんなもんだ。 死ねーーーっ!!」

 

 

フジヤマは正男に向けてレーザーを放った。 五十朗という男ならば、直ぐに避けるはずだが、

正男は右手を強く握り締めた状態で、レーザーを・・・

 

 

ドドーーン!!

 

 

正男「フンッ! きかんな・・」

 

 

右手の拳で貫く筈のレーザーを受け止めたのだ・・。

フジヤマは長期戦による疲労で、威力が徐々に弱まり始めたのだ。

 

 

正男「あまり調子に乗りすぎると、こんな風になるぞ。」

 

 

フジヤマ「うるさいっ!!」

 

 

フジヤマは10個の手榴弾を正男に向けて投げた。

 

 

ドガーーン!!

 

 

地面に落ちた全ての手榴弾は爆発、その地点で爆風と炎に包まれる。

しかし、正男は爆発する直前に高く飛躍した。

 

 

正男「終わりだあ!!」

 

 

正男はスーパーキックの技を発動、ヘイックの腹に、強烈な足で一撃を食らわせた。

 

 

攻撃を受けたフジヤマは向こうの壁まで吹飛び激突、壁付近に砂埃がたがる。

 

 

地面に着地した正男はフジヤマの姿を確認する為、駆け足で近づいた。

 

 

正男「やれやれ・・、ちょっとやり過ぎたか・・。」

 

 

砂埃が薄れた時、正男は目開いた!!。

 

 

正男「なっ・・」

 

 

フジヤマ「ハハハハハッハ・・!!!」

 

 

フジヤマは全身傷だらけでありながら、上半身起き上がった状態で笑っていた。

彼の右手には何かのスイッチを持っていた。

 

 

フジヤマ「道連れにしてやるぜ!!」

 

 

正男「くそっ!!」

 

 

フジヤマは何かのスイッチを押した。 正男は気づいたのである。

そのスイッチは自爆装置である事を・・

 

 

ドガァーーーン!!

 

 

フジヤマのとこに大爆発が起きた。 彼の最終手段であったが、

正男の俊足な判断で巻き込まれずに済んだ。

 

 

クリス「正男、大丈夫?」

 

 

正男「あぁ見ての通りだ。 ゼットという男はここにはいなかったみたいだ。

その事を川祐に伝えに行かないとな・・。」

 

 

フジヤマとの戦いを終えた正男達は、外で戦っている川祐の方へ向かって行った。

 

 

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〜 ゼットの本拠地・外部 〜

 

非常階段から出た正男達。 その下に、煙草で一服しながら鉄骨に座っている川祐を見つける。

 

 

正男「おぉーっ! 川祐!」

 

 

川祐「おぉ? ( 声に気づく ) 正男か? 無事でよかったぜ。」

 

 

正男とクリスは川祐と合流、正男は内部で起きた事を話した。

 

 

正男「・・・という事だ。」

 

 

川祐「正男・・、俺さっき、この辺で敵と戦っている最中に、

向こうのヘリポートに1台のヘリが、お空の上へ飛んでいくのを見たんだよ・・。」

 

 

正男「おいおい・・ 要するに、奴らは空の上へ逃げたのだと?」

 

 

クリス「空の上に何かあるかもしれないね。」

 

 

川祐「とにかく、奴等の後を追おう。 きっと、その辺に予備のヘリがある筈だ。」

 

 

正男達はHITの本拠地を早朝の時間帯に叩き終えたのである。

しかし、HITのリーダー ゼットとZECTの幹部レックスはそこにいなかった。

 

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