〜 ゼットの本拠地 〜
フジヤマ「超人なんぞ、こんなもんだ。 死ねーーーっ!!」
フジヤマは正男に向けてレーザーを放った。 五十朗という男ならば、直ぐに避けるはずだが、
正男は右手を強く握り締めた状態で、レーザーを・・・
ドドーーン!!
正男「フンッ! きかんな・・」
右手の拳で貫く筈のレーザーを受け止めたのだ・・。
フジヤマは長期戦による疲労で、威力が徐々に弱まり始めたのだ。
正男「あまり調子に乗りすぎると、こんな風になるぞ。」
フジヤマ「うるさいっ!!」
フジヤマは10個の手榴弾を正男に向けて投げた。
ドガーーン!!
地面に落ちた全ての手榴弾は爆発、その地点で爆風と炎に包まれる。
しかし、正男は爆発する直前に高く飛躍した。
正男「終わりだあ!!」
正男はスーパーキックの技を発動、ヘイックの腹に、強烈な足で一撃を食らわせた。
攻撃を受けたフジヤマは向こうの壁まで吹飛び激突、壁付近に砂埃がたがる。
地面に着地した正男はフジヤマの姿を確認する為、駆け足で近づいた。
正男「やれやれ・・、ちょっとやり過ぎたか・・。」
砂埃が薄れた時、正男は目開いた!!。
正男「なっ・・」
フジヤマ「ハハハハハッハ・・!!!」
フジヤマは全身傷だらけでありながら、上半身起き上がった状態で笑っていた。
彼の右手には何かのスイッチを持っていた。
フジヤマ「道連れにしてやるぜ!!」
正男「くそっ!!」
フジヤマは何かのスイッチを押した。 正男は気づいたのである。
そのスイッチは自爆装置である事を・・
ドガァーーーン!!
フジヤマのとこに大爆発が起きた。 彼の最終手段であったが、
正男の俊足な判断で巻き込まれずに済んだ。
クリス「正男、大丈夫?」
正男「あぁ見ての通りだ。 ゼットという男はここにはいなかったみたいだ。
その事を川祐に伝えに行かないとな・・。」
フジヤマとの戦いを終えた正男達は、外で戦っている川祐の方へ向かって行った。
* * * * * * * * * * * * * * * * * * * *
〜 ゼットの本拠地・外部 〜
非常階段から出た正男達。 その下に、煙草で一服しながら鉄骨に座っている川祐を見つける。
正男「おぉーっ! 川祐!」
川祐「おぉ? ( 声に気づく ) 正男か? 無事でよかったぜ。」
正男とクリスは川祐と合流、正男は内部で起きた事を話した。
正男「・・・という事だ。」
川祐「正男・・、俺さっき、この辺で敵と戦っている最中に、
向こうのヘリポートに1台のヘリが、お空の上へ飛んでいくのを見たんだよ・・。」
正男「おいおい・・ 要するに、奴らは空の上へ逃げたのだと?」
クリス「空の上に何かあるかもしれないね。」
川祐「とにかく、奴等の後を追おう。 きっと、その辺に予備のヘリがある筈だ。」
正男達はHITの本拠地を早朝の時間帯に叩き終えたのである。
しかし、HITのリーダー ゼットとZECTの幹部レックスはそこにいなかった。