〜 城の内部・王座 〜
ゼット「おらおらおるぁあああ!!!」
本気を出したゼットは両手で持った剣で正男を切り落とそうとする。
正男は振り落とす寸前にゼットの腹にアッパーをかけた。
ゼットが『ぐはぁ』と吐き血をしながら、正男はゼットの頭を掴み、
それを近くの柱にゴンゴンと何回も叩きつける。 その柱はヒビが入り、やがて粉砕した。
正男「トドメだ!!」
正男はゼットを上へ持ち上げ走り出し、窓の方へ向かう。
窓の前まで近づいたところで投げ飛ばす。
投げ飛ばされたゼットは窓ガラスを頭から突き破り、そのまま城の外・・
ではなく、地上へと放り投げられたのである。
ゼットの野望は超人級の力を持つ正男の手によって打ち砕かれた。
彼の野望が叶っても、人々はそれを受け入れる事は無いだろうが・・。
川祐「調子に乗って、奴を放り飛ばしたみてぇだな。」
正男「すまん・・、ちょっとやり過ぎた。」
クリス「正男はいつも本気出すよね。」
川祐「まっ、これでキチガイ野朗は始末した訳だ。 奴を探そうぜ。」
正男「あぁレックスを追わないとな!」
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〜 何かの装置が置かれている部屋 〜
正男「探し回ったら、こんな物騒な物を設けられているとは・・」
正男達が入った部屋は、大きな機械がずっしりと並んでいた。
その部屋の中心に台座のような装置が置かれ、台座の横に操作パネルが設置されている。
クリス「ここには入ないようね・・。」
川祐「おいっ、テーブルの上に説明書らしき書類があるぞ!」
正男はその書類を拾い読んでみた。
内容は次元移動装置の使用方法だった。 台座の横にある操作パネルを操作する事で、
異世界にあるZECTの本拠地を移動出来るという。
正男は確信した、レックスは本拠地へ逃げ込んだのだと・・。
正男「行こう! 奴はそいつを使って、アジトへ逃げて行ったみたいだ。」
正男達は台座の上に乗り、正男が操作パネルの画面を手で打ち込み、
次元移動装置を起動させる。
台座の周りに黒々しい光が放ち、その光を消えると、正男達が姿はいなかった。
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〜 ZECTの本拠地 〜
基地の中の研究室で黒いスーツを着た男が通信機で誰かと会話をしていた。
通信機の相手はレックス・ウィリアムだ。
レックスの声「いいのか? 『次元移動装置を壊すな』と命令してよ・・。」
黒いスーツを着た男「それでいい・・、ここに基地に警備する者は全て強力。
奴等は此処に来るというのは、死にに来たと同じだ。」
レックスの声「あぁ・・、言われてみればそうだな。」
黒いスーツを着た男「レックスよ、そろそろ本気を出す頃じゃないか?
執念があって奴を倒したいのならな・・。」
レックスの声「俺の事をよく理解出来ているな・・、ダーク・ゼイター。」
ゼイターは返答をしようとしたが、少し間を置いた。 彼の身に何かが感じているのだ。
ゼイター( 黒いスーツを着た男 )「・・・ついに奴等が来たぞ。」
レックスの声「HIT、ついに壊滅か。 俺は持ち場に戻るよ。」
そう言うと、通信機を切った。
ゼイター「正男、やはり再び戦う時が近づいてくるとはな・・。」