~ もう一つの山賊の村 ~
村の中を彼方此方回っていると、一人の山賊を見つけた。
リックスは早速、山賊に話し掛けた。
リックス「おい! ここで、一体何があった?」
山賊「ひぃ~・・ 助けてくれ・・
向こうの森から見るに恐ろしい化けもんが現われて・・」
山賊はガクガクと震えながら喋っていた。
エリーナ「どうやら、向こうから来たみたいね。」
リックス「山ってとこか・・。」
二人は山の方へ見ていた隙に、
森の茂みから緑の人型の怪物が飛び出してきた。
山賊「ひぃ・・ ギャアアア!!」
緑の人型の怪物に襲われた山賊はそのまま、
森の茂みへと一気に引き摺り込まれた。
エリーナ「しまった! こんな時に出てくるなんて」
山賊を助ける為、森の茂みへと入った。
そして、その場にいた緑の人型の怪物を剣で倒した。
しかし、山賊は緑の人型の怪物に喉元を噛み千切られており、絶命していた。
エリーナ「遅かったわ・・。」
リックス「くそっ これじゃあ、山賊退治どころでは無くなってしまった。」
エリーナ「これは街に戻って、皆に伝えた方が良いかもしれないけど、」
そうしている内に見た事ない怪物が森に出て、彼方此方広まったら、
とんでもない事になるわ。 う~ん・・」
エリーナは暫く考え込んだ。
エリーナ「こうなったら、向こうの山へ行くしかないわね。
何か原因が分かるかもしれないし。」
リックス「・・となれば、俺達は原因を探る為に、山登りをする訳だ。
やれやれ、山賊退治が怪物退治に変わったものだ。」