~ エルティナスの街 ~
リックス「驚いたな、剣より凄い物を手に入れちゃったよ」
エリーナ「このヒモを引いたら、急に揺れ出したから驚いたけど、
この振動を利用して相手に斬り裂けられるわね」
一時は剣という武器を失ったが、道中で ” 代わりになる物 <※> ” を手に入れられた。
( <※> STAGE3-1の道中の宝箱型の?ブロックの中に入ってるアイテム )
それは箱の様な物で、その先に長方形の刃が取り付けられており、
両端にギザギザ部分が施され、角を丸くしている。
普通の剣と比べ、やや重く、切れ味が悪く、打撃武器かと思われがちだが、
上に付いてあるヒモを引くことで、箱の様な物全体に振動を起こす。
当然、刃も振動する為、斬り易くなる。
リックス「しかし、なんでこんな物が道のど真ん中に・・?」
エリーナ「さぁ、どっかの武器商人が落とした物かもしれないわね」
二人はさらに街の奥へ進みに行った。
因みに、” 代わりになる物 ” の正体はSTAGE3-1のプレイで見たように、
紛れも無く、チェーンソーである。
オープニングで黒い大型の飛行艇から廃棄物と共に放出されたものである。
即ち、この世界には存在しない代物である。
~ さらに奥 ~
リックス「むっ、エリーナ、奥に兵士同士が戦っているぞ?」
リックスが指差した先には、7人の鎧兵士が戦い合ってた。
エリーナ「違うわ! よく見てリックス、腐敗した兵士と戦っているのよ!」
4人の鎧兵士の方を見てみると、泥が付いており、ハエが飛び回っていた。
つまり、敵である。
リックス「あん? 本当だ! 遠くから見ると見分けがつかんなぁ… 加勢しなければ!」
二人は直ぐに駆け寄り、チェーンソーで敵の鎧兵士を片っ端から倒していった。
鎧兵士1「ありがとう。 助かったよ」
鎧兵士2「あれっ これはエリーナ様じゃないですか!? 何故、こんなところへ?」
エリーナ「ここに来た理由は後よ、一体何があったの?」
鎧兵士3「それは我々も知りたいところです」
???「これは、私が説明しなければならないな」
後ろにあった馬車の中から声が聞こえる。
すると、老いた男性が馬車の中から出てきたのである。
エリーナ「これはエルティナス王!?」
リックス「ここの王様か?」
エリーナ「黙りなさい、リックス!」
リックス「・・・」
無礼者呼ばわりされたリックスは黙り込んだ。
エルティナス王「今日の朝、聖者から湖からおぞましい物が群れとなって出てきたと言ってきてな、
私は全ての兵士や魔導師に、全速力で対処を行ったんだが、敵が余りにも多くてな、
苦戦している内に、敵の一部が街の中へ流れ込み地獄絵図になってしまったのだ」
リックス「多勢に無勢ってやつか…」
エルティナス王「このままでは多くの死者を出てくる為、街の住民達や兵士達に避難指示を出した。
そして、私も兵士と共に街の脱出を行った訳だ。 それで、今、君達とここで会っている」
リックス「 ( そりゃあそうだ、上も下も怪物だらけだしな。 全員ここから逃げるのも当然な訳だし ) 」
エリーナ「となると、今、エルティナス王は街を脱出をしているところですね。
ところで、貴方の娘さんは…?」
エルティナス王「私の娘は共に脱出するつもりだったが、途中で怪物の群れに遭遇したんだ。
集団では攻撃は受けやすくなる。 だから、二手に分かれたんだ。 娘は他の兵士と共に、
別の道順を辿って街に出ている筈だ。 ただ、無事なのかどうかは分からない。
御主等に少しだけ頼みたい事がある。 娘を探してくれないか?
もし、見つけられたのなら、守って欲しいんだ。」
エリーナ「分かりました。 私、エリーナが必ず娘を見つけて参ります」
リックス「 ( まっ、俺にとってはお安い御用なもんだ ) 」
王の依頼を受けた二人は、王と別れ、娘を探しに行く事になった。