注意! 今回のボスは ↓ キー攻撃のみで、踏む事ができません。



ストーリー

 

~ 墜落現場 ~

 

黒い大型飛行機はここで墜落した。

その衝撃で機体が大破、動力源として支えていた機械はショートを起し引火、

機体の殆どが燃え上がり、ドス黒い煙が夜空へ舞う。

その周りには、破片や部品、アンドロイドの残骸が散らばっていた。

パチパチと火が燃える音が響いており、辺りの静けさを消している。

 

 

そんな中、近くで一点の光が現れた、暫くすると急に輝きだした。 

一定時間輝き続けた後、その光が消えた。

直後、光が消えた場所からリックスとエリーナが姿を現す。

 

 

どうやら転送魔法の一つだったようである。

 

 

リックス「おっ…、助かったのか?」

 

エリーナ「…助かったのよリックス、きっとあの人のお陰」

 

リックス「アイツに感謝しなければな…」

 

???「感謝をするのは私の方ですよ」

 

エリーナ「この声は女神様?」

 

 

地べたになった二人は見上げると、エルティナスの女神が立っていた。


その姿はやはり、彼女自身による汚染物質による暴走を止める為、リックス達に頼み、

傷だらけになってしまった。

 

 

リックス「生きているのは何よりだな」

 

エルティナス「貴方達のお陰で私の意識を取り戻した。

私を狂わせた汚染物質は、魔法でどうにか取り除けました」

 

エリーナ「良かったわ」

 

リックス「でもアンタ傷だらけじゃないか? 俺達が治してやるよ」

 

エルティナス「お気持ちは頂いたのですが、自分で治癒をしておきます。

貴方達の奮闘振りを見ると申し訳なくて」

 

リックス「まぁ、気にすんな」

 

 

リックス達と女神へ笑顔で微笑合った。 女神が無事で良かったのだから…

 

 

 

 

 

 

謎の怪物の群れの正体は、異世界から来た黒い大型飛行機に

投棄された汚染廃棄物の成分で、様々な物体が融合を経て誕生したものであった。

 

今回の惨事を起こした機内の司令官を含むアンドロイドの乗組員に、

リックス達がエルティナスの無念を怒りとしてぶつけ、飛行機を墜落させた。

 

墜落後、リックス達が無事に生還を果たし、女神エルティナスは意識を完全に取り戻した。

そして王族を含む生き延びた国民は街の外へ逃げていた。

 

エルティナス国の城下町は汚染された泥で荒れてしまった。

だが、悲惨な出来事を思い浮かべている場合では無い、

これからは、自然や神秘に満ち溢れたエルティナスを戻さなければならない。

 

 

 

 

この悲惨な出来事を乗り越え、新たな一歩へ向かっていくのある…

 

 

 

 

 

 

 

 

グサッ

 

 

 

 

リックス「へっ…?」

 

エリーナ「!?」

 

 

鋭い刃物が勢いよく刺す音が二人の耳に響く。

音を発した所は、女神の胸だった。

 

よく見ると胸の中心に、

水色に光った鋭い刃物の先端が貫いてた。

 

 

エルティナス「あぁ…」

 

 

鋭い刃物が女神の身体から抜け出すと、女神エルティナスは口から血を噴出し、

地面に倒れ込んだ。

 

倒れた女神の先に立っていたのは、鋭い刃物を持った男だった。

彼こそが女神を刺した犯人である。

その犯人が一体誰のなのか、リックス達にとって一目瞭然であった。

 

 

リックス「貴様っ! 生きていたのか?」

 

エリーナ「そんな…、墜落に巻き込まれて死んだ筈」

 

 

二人の目の前には司令官。

そう、彼こそ女神を刺した犯人である。

 

 

棒の様に長い柄に、交互に付く薙刀の様な鋭いエネルギー状の刃が、

司令官の持つ武器であり、それを女神に刺したのである。

 

 

司令官「邪魔だ」

 

エリーナ「よっ、よくも女神様を!」

 

司令官「あぁ、コイツが女神だと?」

 

 

女神を侮辱しながら笑い出す司令官。

 

 

司令官「俺はどうにか墜落から生き延びたよ。 復讐の為に貴様等を探していた。

それにこんな貧相な格好した女が、

飛行機を滅茶苦茶にさせるきっかけを作るとはねぇ…」

 

リックス「てめぇ…、皆でこの悲しみを乗り越えようとした時に!」

 

司令官「ほぉ、過去を乗り越え新しい未来へ向かうっていうやつか?

俺はね、そういう綺麗事は好きになれないんだよ。」

 

 

綺麗事としてあしらう司令官は再び笑い出す。

女神を躊躇い無く刺した上、心の無い言葉を浴びせる司令官に、

リックス達の理性はバッサリと切れた。

 

リックスは素人の目では残像にしか見えない速さで司令官に近づき、

司令官の顔を頭突きを食らわせた。

 

 

司令官「ぐわぁっ!」

 

リックス「そこまで汚れていたとはな…」

 

 

司令官は仰向きのまま後方へ倒れ込んだが、即座に両足を引っ込んだ後に蹴り、

その反動で一気に起き上がる。

司令官はお得意の武器を持ち、二人を睨み付ける。

 

リックス達もチェンソーを起動させ、司令官に殺意を見せる。

 

 

お互いが睨み合った時、

ついに異世界の者同士の衝突が始まる。