~ 軍施設・倉庫 ~
広い空間の中で飛び回る骨の怪物を、
彼はコンテナの陰に隠れる等の応戦で、ようやく撃墜させた。
行く手を阻む敵に勝利し、僅かながらの興奮を得た後、出口へと向かって行く。
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~ 受付 ~
受付と思しき場所に辿り着いた彼。 ここの受付では宿泊手続を行うところである。
しかし、今は謎の怪物の襲撃により、床の板が剥がれたり、
電灯がケーブルが露見した状態で垂れ下がっている等、かなりの荒れ様になっていた。
受付の直ぐ横に出口があった。 しかし、彼の視線は出口ではなく、
通路への入口の方に向いた。 そこの床に人影が映っている為だ。
人間と思いながらも、彼は銃を構えていた。
人の影だからと言って人間とは限らず、
それが化け物である可能性があるからだ。
彼はそっと歩み寄り、入口の角にまで達した。 生死の賭けという覚悟を持ち、
固唾を飲んだところで、入口の角に曲がりこむ。
??「うわっ! よせ!」
青帽子の少年「・・!?」
彼は即座に銃を下ろした。 人影は人の形をした化け物ではなく、
正真正銘の人間で生存者であった。 しかも、その生存者はASであった。
軍の関係者しか入れない筈の施設に10代の若い少年が入た事で、
ASは一時困惑を示したが、直ぐに冷静を取り戻す。
AS(??)「驚いたな、生存者の割に子供だなんて・・。 どこで紛れ込んだんだい?
まぁいいや。 君、ここにいたら危険だから、僕と一緒に付いてきてくれ。」
ASの言葉に、青帽子の少年は安心した表情を見せた。
お互い初顔合せでありながら合流し、施設から脱出した。
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~ 施設入口前 ・ 駐車場 ~
施設を脱出した二人は、宇宙街へ避難しに行く事になった。
駐車場には数台のジープが停車しているが、起動するのに鍵が必要になる。
だが、ASが持つ鍵は受付に預けてしまったので、再度施設に戻らなければならない。
しかし、折角脱出を果たしたのに怪物のいる施設に戻るという事になれば、
溜まったもんじゃないと考え、ジープでの移動は諦め、徒歩で宇宙街へ向かった。
少年も、鍵を探す気力が失せていた模様。