〜 軍施設・通路 〜

 

謎の怪物は走りながら四本の手で振り下ろしの攻撃を繰り返していた。

ASはそれを避けて、プラズマガンで応戦する。

 

 

何十発のプラズマガンの弾が謎の怪物の胴体に命中する。

胴体の所々に銃傷が出来上がり、そこから血が流れてくるのを目視で確認出来る。

 

 

ASの攻撃による痛覚を味わったのか、狂い出し、四本の手を広げ、ASに向けて激走。

手前のとこまで来たところで、四本の手を一気に掴みかかる。

 

 

この時、謎の怪物は股を広げていた為、ASはスライティングで怪物の股下を潜った。

潜り切った後に起き上がり、謎の怪物が振り向く前に、ビームソードで背中を2回、切り裂く。

 

 

『グオオオォーー!!』という強い鳴き声と共に、傷口から血飛沫が噴出し、

ASの顔面に噴きかかった。 ASは躊躇わずプラズマガンの銃口を

傷口の中に押し込み、引き金を引いた。

 

 

ドドドドド!という音と共に弾丸が傷口の中へ撃ちこんだ。

謎の怪物の胴体に身体の内部から弾丸と血飛沫が飛び出した。

 

 

怪物の唸り声が上がったが、徐々に弱まっていき、声が枯れると、

両膝が床に突き、やがて倒れ込んだ。

 

 

AS「この見た事ない化け物は一体なんなんだ? 

でも、そう問いかけている場合じゃないんだなぁ・・。」

 

 

深夜での、謎の怪物の群れの出現に気になったが、気持ちを改め、

ASは前進し、出口へと向かって行った。

 

 

 

 

この施設の生き残りはASだけと思われていた。

しかし、この施設の何処かでは、もう一人の生き残りがいたのである。

その一人は、海兵隊員か施設の職員とは違い、異なる存在であった。

 

 

 

 

* * * * * * * * * * * * * * * * * * 

 

 

〜 別の寝室 〜

 

 

謎の怪物の群れが現われたのと同じ時刻・・

 

 

ベットの上で一人の若い男が仰向けになっていた。

身長は大人の平均と比べて小さい事から、未成年と推定される。

白いシャツに濃い青のジーンズが彼の服装である。

 

 

ベットの横のタンスの上に青い帽子が置かれている。 

海兵隊員の帽子とは違い、ふつうの衣服店でも見かけるものである。

 

 

部屋の外から悲鳴が彼の耳に響くと、目が覚めた。

片手で頭を抑えながら、起き上がった。 頭が痛いのだろうか・・?

もう一方の片手で両目を擦った後、部屋の周りを見渡した。

 

 

??「 ( ここはどこだ? )」

 

 

彼の表情は穏やかなものではなく、警戒心があった。

この部屋を見て、自分が知っている場所では無いと認識しているからだ。

 

 

ベットから降り靴を履き、タンスの上にあった帽子を手に取り、頭の上に被る。

 

 

彼は部屋のドアに近寄った。 彼はそのドアに”ドアノブ”が無い事に気づく。

どうやって開けるんだ?と心臓がドキッとするぐらい少し焦った。

手前にあるモニターを見て気づき、そのモニターから映る”開く”という文字に手で触れた。

すると、部屋のドアが開きだした。 彼はドアの奥へ進み、その部屋から出て行った。

 

 

 

 

〜 通路 〜

 

彼は顔を左右に動かしながら、通路を辿っていた。

 

 

彼は何故、あの部屋にいたのか、自分も分からなかった。

必死で思い出そうとするが、思い出せない。 とにかく彼は此処に居る理由を聞く為、

人を探していたが、この時は怪物の群れの出現により、施設にいる人の殆どは

怪物に襲われ、奴等の食事にされたのである。

 

 

彼は怪物が施設の中に居るというのはまだ気づいていない。

 

 

通路の右角を曲がると、そこに一人の海兵隊員の死体が見つかる。

彼は口を開いた。 行き成り、死体を見て驚いているからだ。

 

 

死体の横にプラズマガンが落ちていた。

 

 

??「 ( 見た事の無い銃だ。 ) 」

 

 

不思議に思いながらも、彼は銃器の前でしゃがみ込み、それを拾った。

彼はプラズマガンを眺めていた。

 

 

『グオオオォォォ!!』

 

 

突如、その先の天井が崩れ、あの怪物が落ちてきた。

 

 

彼はその怪物を見て驚いた。 尻餅を突きながらも、プラズマガンを

不慣れながらも怪物に向けて引き金を引き、弾を撃ち出した。

 

 

偶々、撃ちだした弾が怪物の頭部に当たり、

怪物は唸り声すら上げられず、すぐに床に倒れた。

 

 

怪物を倒したが、彼は喜ぶ表情を見せなかった。

彼は今考えているのは、人を探す事とこの危機から脱する事である。

 

 

彼はプラズマガンを手に、先へ進んで行った。

 

 

 

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