ストーリー

 

 

~ 市中心部 ~

 

街の中心では騒乱で駆け付けた機動隊と民間の警備隊が謎の武装集団と銃撃戦が続いていた。

ドドドドン! 幾度も銃声音が響いており,かなりの激戦地だ。

しかし,敵の戦力は強力だ。 奴等の猛威の前に押されていく機動隊と警備隊。

 

 

機動隊1「くそっ! 何て野朗だ。 向こうはマシンガンやバズーカが持っているぞ」

 

機動隊2「このままではやられる!」

 

守「皆,持ち堪えるんだ。 もうすぐしたら,自衛軍が応援に駆けつけてくれる!」

 

警備隊「ぐわあっ!」

 

 

敵から放った流れ弾が警備隊に直撃する。

泥沼の接戦で多くの負傷者や犠牲者が続出している。

 

 

機動隊1「その前に全滅しちまう」

 

機動隊2「隊長! 後ろから誰かが来ます」

 

 

機動隊がそう云い,守も含め他の隊員らも視線を後ろへ振り向いた。

向こうに誰かが歩きながら此方へ向かってくる。

 

だが,向こうの誰かが此処で起きている事を気付いたのか,咄嗟に走って来た。

 

その人物は誰なのか,守ははっきりと分かっていた。

 

 

守「お前は正男!?」

 

正男「あぁそうだ」

 

 

そう言うと,死守している隊員達の群衆を潜り抜ける。

 

 

機動隊1「おいっ 何をするつもりだ」

 

正男「決まってるだろう…。 いつも通りに駆除をするだけだ」

 

 

機動隊は制止するが,正男の威圧感で跳ねられた。

正男は防衛線を飛び出し,敵に向かって行く。 

敵はマシンガンやバズーカで銃撃するが,正男はもう敵の実力をある程度分かっている。

彼はそれを避け,敵に一定の距離を掴む。

 

 

すると,正男の片手が突如発火し,腕から電気が流れそれが片手に集中し始める。

それを敵に向けて振り払う。

 

 

彼が振り払ったのは電気を纏った炎の槍の様な波動弾だった。

 

 

それが敵に直撃し大爆発。 他の敵も爆風で巻き込まれた。

 

 

それを見た機動隊らは正男の特異な行動で呆然とする。

正男の途中介入により,ここ周辺の銃撃戦は止んだ。

 

 

正男「はぁ…」

 

 

敵を一掃した正男は両手をフラフラさせる。

 

 

機動隊2「(ついに俺達は超人並の力を持つ一般人に助けられたか…)

 

守「正男,何故ここに戻って来た? ふつうなら避難している筈だぞ」

 

正男「その割に随分手古摺っていたみたいだな。 手助けのつもりで来たのに」

 

守「無茶をされると困るんだよ。 まぁお陰で助かったが」

 

正男「んでっ 何があったんだ? そしてコイツ等は一体何だ?」

 

守「それは俺も知りたいくらいだ。 アンタと俺がこの街から去った後,

都市開発機構の室長から急な連絡があった。 各署の隊員を集め,再度この街に来たら,

物騒な格好をした奴等が殺傷力な高い武器を持ってこの街を蹂躙していたのだ。

俺達はそれを対処しようとしたが,予想以上の苦戦だった」

 

正男「俺が来るまで何人か倒したのか?」

 

機動隊1「あぁ,数人は倒した。 此方へ向かって走りながら銃撃してたからな。

しかし,アイツ等は化け物だ。 数発撃たないと怯まないくらいだ」

 

正男「こうなったら頭を撃ち抜く手を使わなければな」

 

機動隊2「次はそうしておくよ」

 

守「正男,アンタが手助けのつもりで来たのなら。 鎮圧に手伝ってくれないか?」

 

正男「あぁいいぜ」

 

 

守の依頼により,ヒレッジニュータウンの鎮圧作戦の一員となった正男は早速,

街北部にあるショッピングセンターへの制圧へ向かう事になる。

 

因みに,守が率いる機動隊と警備隊は街中での鎮圧を後続する。