~ メモリアルパーク ~
レックス・ウィリアムとの憎々しい初対面から数十分後…。
次に訪れたのはヒレッジニュータウンの東端にある墓地である。
更に詳しく述べると中心街を出て竹林に囲まれた道を経たところにある。
墓苑でありながら和風庭園をイメージにして整備されている為、静粛な雰囲気を抑えている。
更に火葬場も併設されており、火葬場の無い近隣の地域から利用する人が見込まれる。
ただ、教育面や薄暗さ等で墓地に対する印象が余り良く思っていないのか、建設の際は
火葬場建設反対の垂れ幕が掛けられていたそうだ。
ヒレッジニュータウン唯一の墓地にも
武装集団の手によって荒らされる事となる。
「ここがメモリアルパークか…」
彼が立っているのは、竹林に囲まれた道の入り口の前である。
一旦、別の話になるが、ホテルの近くの広場でレックス・ウィリアムと出会った。
悪魔の様な怪物を倒した後にこの憎き実行犯も仕留めたいと思っていた。
ただ怪物を戦った後でもあり、相手にすれば体力も相当使い果たし、
下手すれば此処で命を絶たれる等のリスク面が大きいからだ。
その為、見送る事しか出来なかった。
しかし、何れは実行犯と戦う時が来る。
ニュータウン全体の暴動問題を片付いた後、
実行犯をこの手で葬る事を心の内で決意している。
「こんなところまで暴動して何の意味があるんだ?
まぁ良い、とにかく墓荒らしを手当たり次第潰すのみだ!」
正男は竹林に囲まれた道の中を進んで行った。