ストーリー

正男という強力な助っ人の降臨で謎の武装集団の手によって占拠された三つのエリアを解放した。
しかし、騒動から一日後の出来事でも関わらず敵側は微動だにはしなかった。
一体、正男すら驚く反撃手段が出てくる可能性もある。 
だが、その展開すら見せてこないのだ。
武装集団の目的や素性に未だ謎が残る。

劣勢に立たされていた機動隊や都市警備隊も徐々に持ち直しを始めた。
ただ気がかりなのは援軍や弾薬や医療品などの支援物資がまだ届いてはいない。
各地で同じようなテロ活動が小規模ながら頻発しているのだ。
正男の手を借りているとはいえ、余談は許さない状況だ。


~ 車 ~


正男「良いのか、俺を休ませるような真似をさせといて…。 こんな時に優遇なんか受けたくはないんだが」

守の声「昨日はかなり一人で誰の助けも無く暴れまくっただろ。 休息は必要だ」


赤一色のオフロード車(SUVタイプ)の中で
ブルトゥース(Bluetooth)の機能を持った耳掛け式のイヤホンで
機動隊のリーダーこと守と会話しながらハンドルを握りしめている。

霊園の戦いの後、次のエリアでも臨もうとしていたが守に諫められていた。
状況が悪化する前に悪の芽を引き抜きたい正男は機動隊のセーフティエリアで守と口論。
一時は他の隊員に抑えられる程、鬩ぎ合いにまで発展してしまったものの
守曰く疲労の色が見え始めているという指摘と正男の熱意を理解している事を受け、正男は率直に守の意を汲んだ。

守の手配により、テントで休息を取った。 
次の夜が迎える前に疲労回復、街外れに止めてあった自分の車へと戻り乗車。
今、守と車で会話中に至る。 
その内容にはこのページの冒頭でも触れたものも含まれている。


正男「楽観を期待していたが、状況は変わらないどころか悪い方に傾きそうだな…」

守の声「それでも、あの時は助かった。 常に感謝をしたいところだ」

正男「そう言ってくれると心が和むな…」


守との会話を終わっても正男は運転を続け山道を登り続ける。
次の目的地に着いた頃には日が暮れていた。


正男「もう日が暮れてしまったのか…、壮絶な夜再びだぜ」


車から降り、地面に立つ。
目の前には掘削機械、それに削り取られ地層が現れた山。 
その真ん中に洞穴があった。


正男「鉱山にも潜伏してるんだってな…」


此処はビレッジニュータウンの東にある鉱山『ウエストマイン』。
農村時代から存在したエリア随一の鉱業地。
地下資源が豊富で中には高度な技術開発に有用な鉱石が含まれており
新興都市開発後も重要な産業として位置づけられている。

今は武装集団の手によって前線基地と化しつつある。


正男「洞窟は常に危険が付き物だ。 用心しないとな」


正男は車のドアを閉めると、両手を組みボキボキと鳴らしながら洞窟の中へ入って行った。


その様子を当然、従業員詰所の屋根下の監視カメラで映っていた。
監視映像を見た者はレックス・ウィリアム!!
彼は洞窟の最深部で正男が来る事を待ち続けている。



レックス・ウィリアム「流石かの有名な赤帽子! 
だが、今回は手強いものを相手にしてもらうぞ



彼の背後にある暗闇には二つの赤い閃光が光り出す。 
彼よりも高いところで…