ストーリー

~ ビル屋上 ~

凄まじい打撃音と共に扉を蹴破った正男。
黒い魔の手を掻い潜り、女の居場所とされる屋上に辿り着いたのだ。
だが残念な事に、肝心の人物の姿は無かった。

まだ見ぬ特別な力で身を隠していると思い、くまなく探したが
気配すら感じ取る事は出来なかった。


正男「俺を嘲笑うかのようにずらかったか…、舐めやがって」


出会えなかった事に不快感を感じながらも屋上の防護柵に寄り掛かった。

正男「だが、ここは奪還しただけでも手土産にはなるな…」

ビルの下を見下げながら一休みをする正男。

だがここで…


???「AAAAAHHHHHHHHHH!!!


上空から女が凄まじい勢いと凄まじい表情で急降下、正男の背後に豪快に着地。
突然の奇襲に驚いた正男は振り向いて反撃に転じるが時すでに遅し。
女に胸倉を捕まれ、細い腕にも関わらず自分より重い筈の正男を豪快に投げ飛ばす。



正男「ぐはああっ!!」


突然の展開に地に伏せながら困惑する正男。
起き上がろうとするが女が背中を抑えつけられてしまう。


???「いい声鳴きなああぁぁ! URYAAAAAAAA!

正男「うおおおおおっ!!


片膝で背中を抑えた後、両腕を思いっきり引っ張って正男に
千切れる様な痛みを与える。
プロレス技で言うとサーフボートストレッチ。

正男は一瞬の油断が、闇の体術の洗礼を受けてしまったのである。

彼に一撃を与えると女は高速でんぐり返しをしながら離れた。


???「アハハッ! アタシがクールに待つと思った? ここは豪快にいかないとネ!
アタシ、ヘルザート!! レックスの幹部だよおおぉぉぉ!!」


大人しそうな女性とは思えない気分爽快な台詞に正男は茫然としたが、
大事なことを思い出したので気を取り直す。


正男「ヘルザートと言ったな? 自らレックスの下請けを自白するとは。
相当自信家のようだな。 ふっ、俺の固定観念が油断を招いてしまったぜ。
早速だがお前には幾つか…」

ヘルザート(???)「ムラムラが収まらねぇんだよおぉぉっ!
さっさと、おっぱ始めんぞおらぁっ!!



問い掛けようとした直後、ヘルザートは両手から杖を出現させ振り回し
奇声を上げながら襲い掛かって来た。 


正男「くそっ! 敵とは言え、凄く滅茶苦茶な奴がこの世の中に居たもんだな!」


最早支離滅裂、女幹部と激闘が始まる。