正男「こういうとこは恰好の的だな…、ちゃんとリスクマネジメントを講じていたのか?」
屋上から突入し、ビルの内部に突き進む正男。
吹き抜けのある広い空間に差し掛かり、そこにいた敵を倒した。 その直後…
ズダダダダダダダダダアアアアアアーーーーンッッッ!!!!!!!
上から耳を塞ぎたくなる程の強烈な発砲音と共に、大量の分厚い銃弾が正男を目掛けて飛来した。
彼は猛ダッシュで自分を狙う銃弾に追われながら避けて行く。
床や壁、物に着弾した銃弾は爆発を引き起こし粉砕する。
発砲が止まった。
着弾した箇所から煙が上がる中、正男は冷静に室内の周りを見渡した。
そして、上層で自分を狙った者を見つけ出す。 それは紛れもなく奴だった。
正男「レックス ウィリアム!」
レックス「よう、赤帽子さんよ。 大活躍じゃないか」
正男「また俺を見下ろしに来たというのか?」
レックス「そう見えるだろうな。 だがよ、ここまで来たらもう見物する暇すら無くなった」
レックスが上層から飛び降り、着地すると、左腕のパーツから巨大なカッターナイフが延び、
それを正男に目掛けて振り払う。
振った直後、カッターナイフから強力な風圧で出来た衝撃波が起きた。
その衝撃波は凄まじいものであった。
触れた物体は真っ二つに割れ、頑丈な壁もあっという間に穴が出来上がる。
正男は衝撃波の上を飛んだ事で避けた。
レックス「ふふっ! 経験を詰んだ者は格が違うな。 だが…」
両肩部の後方から銃器がせり出した。
銃器が傾き、肩の上に付いた。
衝撃波を繰り出す巨大なカッターナイフ、爆発が起きる二門の強力なマシンガン。
それがレックスの近接から遠距離まで幅広くこなす過激な戦闘スタイル。
今まで戦ってきた強敵とは比べものにならない実力は正男ですら驚いた。
レックス「悲願のお手合わせだ! さぁどう出る?」
しかし、憎き相手に怯む訳には行かない。
正男は身構えた姿勢でレックスにこう言った。
正男「一番憎かった相手とようやく対面出来たのは嬉しく思うよ。 行くぜ!」