ストーリー



守「いつも君の手を借りてばかりだな…、何度も感謝をしてしまう」

正男「良いってところよ」


敵の殲滅をやり遂げた二人は今、ビル内の中心部にあるサーバールームの扉に辿り着く。


正男「サーバールームか…、面積の半分がサーバー機器で埋もれていると守に聞いたが…。
まるで企業の集大成みたいだな…」

守「ここにも敵が入る可能性がある。 中に入るぞ…、って熱っ!」


ドアノブに手を触れた瞬間、ドアノブから来る異常な熱が守の手に伝わった。
一瞬でも関わらず、余りの熱さに直ぐに離れてしまった。


正男「何の冗談だ! ドアノブにまでセキリティーが掛けられているのか?」

守「そんなセキリティーは存在しないだろ…。 さっき見落としていたんだ。 よく見ろ、隙間から煙が噴き出しているぞ」

正男「ルームが火事だっていうのか? まぁそうだよな、奴らのせいで管理は出来ねぇからな。
というより扉の前で推測するより中に入って事実を確かめるぞ」


正男は危険を顧みず扉を蹴破った。
すると、中から凄まじい炎が吹き荒れる。

正男の予想通り、サーバールームは業火の炎で燃え広がっていた。
機器は焼き焦げる様相はまさしく遺産の消失とも言える。


正男「スプリンクラーはどうしたんだよ…」


不満を口にしながらも燃え広がる炎から掻い潜ると、
そこに一人の狂人がゲラゲラと火炎放射器で燃やしているところ発見する。


狂人「ウワーーハッハッハァーーーッ!!


燃やす喜びが人生のすべて。
その歪んだ象徴が目の前にいる。


守「何と恐ろしい、火災現場で引火の危険性もある燃料を背負っているのにも関わらず
笑いながら火に油を注ぐような狂った猛者がいるなんて…」

正男「暑苦しいな…、俺の怒鳴り声で覚ましてやろうか。 おいっ! そこのテメェッ! 一体何やっている!?

狂人「あぁ? うるせぇっ! 汚物は焼却だああぁっ!!

守「正男っ!」


案の定、どこぞの世紀末漫画の台詞で返されると持ってた火炎放射器で
正男に向けて髪の毛一本も残らない程の強烈な炎で一気に放射する。


正男「あぁくそおぉっ! やっぱりこいつは汚物だ。 俺の手で汚物らしく焼却しないとな…」