ストーリー


正男「俺の心が乱れている時にアイツまで出てくるとは…」


湖の前の広場(STAGE2)でロケットランチャーとアーマーで武装した悪魔みたいな怪物が
研究室と思しきフロアから出た途端で出会った。

倒した筈であるが、大鉈の巨人と同じく復活させたのは間違いない。

怪物は前回と同じくロケットランチャーで猛攻を掛けるが、どう仕掛けるか正男は掴んでいる。
数分もしない内に怪物を撃退した。


正男「また出して来るんじゃないだろうな…」




* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * 



正男「悪趣味な通路だ…」


正男は果てしなく長い通路に立っている。
通路の床や柱には電子機器のような模様が繊細で引かれた黒の大理石で出来ている。

柱の間には薬品の入ったカプセルが設置されており、中身は研究室と思しきフロアで
見掛けたもの同じくの敵の残骸が入っている。

悪趣味の連続が続いているようなものだ。


見上げている間にブルトゥースから着信が入る。
こんな時に急用か…? そう思いながら、ブルトゥースに掛ける。


正男「…あぁ、浩二か?」

浩二の声「兄さんは無事? 今、何処にいるんだ?」

正男「最も安心が出来ないところだ。 だが今は話せる」

浩二の声「…という事はヒレッジニュータウンの何処かにいるんだね?
話せるという事は何とか無事って解釈していいんだ」

正男「まぁそういう事だ」

浩二の声「とにかく大変だ。 兄さんに伝えたい事がある。 
詳しい事は兄さんのスマホでネットを見た方が早い。 
それで開いて!」


浩二の言い付けでスマホを取り出し、ネットに繋いだ。
すると、画面に出て来たのは映像だ。


正男「おい、この映っているものは!?」


その映像には敵の残骸が入ったカプセルや
手術台の上で解剖されたドラゴンのような怪物が映されていた。


その場所が自分がいるビルの地下である事が直ぐに分かった。

あれ…? おかしい。
普通ならネットに接続したら、検索画面が出てくるはずだ。
その時点で訝しむ正男。


正男「ネットに繋いだら検索やニュースが出て来る筈だ…」

浩二「ネットワークに乗っ取らていると見ていいかもね…」

正男「この映像を広く生中継しているって事か…? 何てことだ…」

浩二「兄さん…? もしかして兄さんもそこに…?」

正男「浩二…、俺からの説明は後で話す。 俺の都合で話を切らして悪いな」

浩二「うぅん…、とても大事な事なんだよね? 分かるよ。
兄さんの声を聴くに必死そうに感じたから」

正男「浩二…、また掛け直すからな」


必ず戻ると強調するとブルトゥースの接続を切った。


正男「そういや仕事や私情とかで長く浩二と話していなかったな…。
あぁ…、ザトシやクリスも元気にしているかな」


自分の弟や友人のザトシ、クリスの事を懐かしく感じながら先へ進んで行く。