背景画像はChat GPTで生成したものです
枯れた草が生やす荒野のど真ん中のある道路。 そこに正男の車が猛スピードで走り抜けていた。
正男「あの火山か…」
正男はアクセルを踏み込みながら、遠くに見える火山を睨んだ。 赤黒く煙を吐くその山の頂、コガの口から出たミウセカンドの居場所だと言う。
正男「ミウセカンド…、俺と会うまで何もしでかすなよ…」
世界征服の阻止、ペットモンと人類の未来、お姫様の救出…。
あらゆる物を背負って、正男は一人で進んでいた。
夕陽が沈みかけ、空は血のような色に染まる。 その時…
正男「あれは…?」
前方の道路の中央、その先に立ち塞がる黒い影。 正男はゆっくりと停止し、ドアを開け、ゆっくりと外へ出る。
正男「こんな時にまたアイツか…、やれやれ…」
夕焼けを背負い、赤い頬を淡く光らせながら、影は口を開いた。 黒い影の正体はダークピカチーだ。
ダークピカチー「ふっ…、こんな夕焼けの荒野でドライブか?」
正男「そんな気分に見えると思うか?」
ダークピカチー「冗談を真に受け止めるなよ正男」
正男「なぁピカチー、今はお前と構っている暇がない。 全てが終わったら相手にするからそこを退けてくれねぇか?」
ダークピカチー「おいおい、決着を付けるために苦労して追いかけたのにそりゃーねえだろぉ?
もしかして強がっているけど、ゴミクズ野郎になってしまうかもと思って怖気ているのかぁ?」
正男「本当に時間がねぇんだ…、あぁもう…、結局ミウセカンドの配下とやり合わなければならねぇのか」
ダークピカチー「ミウセカンドの配下? 何言ってんだ?」
ダークピカチーから問われた正男は驚きの顔をした。
正男「おいっ…? お前は洗脳された上、ミウセカンドの命令されて俺と対面しているんだろ?」
ダークピカチー「さっきからとぼけた事を言うなぁお前さんはよぉ」
正男「はっ…?」
ダークピカチー「ミウセカンドの部下とかよく分からねぇが、
俺は…、お前に憧れ、お前と戦いたいという気持ちでお前に立っている。
まっ、森と建設現場で負けちまったが、それでもお前に勝つまで戦い続けるぞ」
正男「分かった。 そんなに戦いたいなら相手にしてやる。
これで負けたら、もう諦めろよ」
ダークピカチー「そう言われると負けそうにならねぇな。
お前との決着の為に数多のペットモンと戦いながら鍛えてきた。 三度目の正直を受けてもらうぜ」
本当にミウセカンドの配下なのか? 洗脳されているのか?
不可解な事実に正男は少々混乱する。 だが、一つ分かったのは戦って勝ちたいと言う強い意思だけ。
正男「ファイアーボール!!」
正男は右手を前に突き出した。 掌に、灼熱の炎が生まれる。
正男「来い、ダークピカチー……!」
ダークピカチーは笑った。
ダークピカチー「結構本気を出しているじゃないか? 勝てない事を思い知らせる為か? ならば俺も本気を出さなきゃな」
ダークピカチーは力を込め、より強い黒い雷のオーラを自分の身体に纏う。
ダークピカチー「かつてない闘い! 行くぞ、正男ォォッ!!」
荒野での決戦は、今まさに始まった。
■ 緑のキノコ
次のステージで一度ミスしても、次のステージから復帰出来る貴重な存在