城内は、所々に空いた穴から煮えたぎる溶岩の熱を孕んだ空気と焦げた石の匂いに満ちていた。
ダークピカチー「こんなゴミクソ熱い火山で建てるなんてよぉ…、ミウセカンドの野郎は場所を選ばねぇかな」
正男「人が寄り付かないところに拠点を置くのは最適だろう」
正男とダークピカチーは、城の奥へ奥へと進んでいた。
行く手を阻む伝説級のペットモン達と恐ろしい仕掛けを切り抜けながら、王座へと辿り着く。
その王座ではミウセカンドが座っていた。
一度、正男に倒された存在であるにも関わらず、
圧倒的な威厳と、研ぎ澄まされた精神の気配が、空間を支配していた。
ミウセカンド「来たようだな」
正男「追い詰めたぞ…」
ダークピカチー(こいつがミウセカンドかぁ…、
ごつい外見ではないが、どこか底知れねぇ強さが感じるぜ…)
正男「ミウセカンド…、姫はどこにいる?」
ミウセカンド「心配せずとも良い。 姫には何一つ手出しはしてはおらん。
人類と敵対はしているが、下らない事で傷つける気はないぞ」
正男「その心があるなら、この過ちを正すべきだ」
ミウセカンド「忘れたか…。
真っ当でない人間がいるような世では、ペットモンに安寧の世は築けん。
人類より上に立つべきこそ、理想の世界が生まれ変わる」
正男「それでもお前を止める、ミウセカンド!」
ミウセカンド「ふっ…、それでも我を止めようとするのか」
ミウセカンドの瞳に、怒りではなく、深い悲しみが宿る。
ミウセカンド「コガの分も引き受けた以上、突き進まなければならぬ」
その声には、覚悟と執念が込められていた。
王座から立ち上がり、圧倒的な気配を放つ。
ミウセカンド「さぁ、来るがいい。 終わらせてみたければ、終わらせてみろ!」
ダークピカチーが正男の隣に立つ。
正男「…今なら逃げれるぞ、ダークピカチー?」
ダークピカチー「ここまで来て、そりゃあねえだろ」
軽口は言ったが、ダークピカチーはミウセカンドを見て、ふと思った。
ダークピカチー(近くで見たがこいつは…)
こうして、火山城の王座で運命の戦いが、今、始まろうとしていた。
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