~ エメラルドシティ ~
正男「どこまで進んでも状況は変わりないな」
ビルの窓ガラスが割れ,電柱が倒れ,その辺が瓦礫だらけ…
二度も敗れた組織とは思えない程の暴れっぷりだ。
ドドドド…
後ろから轟音が聞こえる。
気付いた二人は振り向いた。 見ると,敵の群衆が此方へ近づいてくるではないか!
正男「くそっ! 物凄い数の追手だ!」
クリス「正男,ここは二手に分かれない? そしたら分散する筈だわ」
正男「名案じゃないな…,クリスは奴等の手に掛かったじゃないか」
クリス「大丈夫,あの頃の私じゃなくなってるから。
襲ってきた奴等をこれで」
護身用のハンマーを正男に見せつけるクリス。
正男「そうか…,二の舞にならないようにな」
これで,二人は一旦その場から分かれた。
~ クリスの視点 ~
クリス「正男ったら,あの時から心配するようになったのね」
敵が出てこないか左右を見渡すクリス。
だが,彼女は気付いていなかった。
工事で開いていたマンホールの穴が直ぐそこまで迫っている事を…
クリス「てっ! イヤアアアアアアーーーー!!!」
クリスはマンホールの穴の下へ落っこちた。