城の屋上に昇った正男とAS。
屋上の中心にレインボーロッドが宙に浮いてあった。 どうやら、発動段階を迎えているようだ。
AS「あんなところに!」
正男「前と同じ事をすればいいんだな…。
だが…。
出てこい! 手に取ろうとする俺に攻撃するんだろ? そこまで馬鹿じゃねぇ」
???「失敗だナ…。 よく来たナッ!」
正男「やはり上からか…、見栄を張りたい奴がやる手法だな。 …って、お前は?」
上を見上げた途端、正男は驚く。
ボバリングするジェットの羽、白いコート、青い帽子。
正男だからハッと名前が思い出す敵。
正男「ゼロスっ!!」
AS「ゼロスって…? 確か…、レインボーロッドを奪って世界征服しようとした男」
ゼロス…。 嘗て、スターフロートシティで最初に対峙し、その後も幾度となく戦い繰り広げた強敵かつライバル。
正男「何故だ! 何故こんな事を…。 …いやっ待て! あいつは…」
冷静に考えた。
別の世界でゼロスとの最後の戦いを経た後、改心して和解している。
改心したゼロスがこんな馬鹿げた事をする訳が無い。 導いた結論は…。
正男「ちょっと動転した。 お前はニセもんだ。 俺は偽物と戦った事がある」
AS「偽物? どういう事」
正男「詳しい事は後で」
AS「あっ…、ですね。 はい」
偽ゼロス「ふはははっ! 俺は本物ダ」
正男「演技は止めろ。 お前を操っている奴はどこにいる?」
偽ゼロス「科学魔王に偽りなシ。 ここまで来た者に最後の賭けをやろう。
俺が負ケたら、これを返す上に我々もこの国から身を引く。
もしお前が負けたラ…」
AS「前と同じ台詞…。 どこか不自然だ」
正男「話を逸らしているのか…、嚙み合っていないのか…。 もういい、負ける気がしない」
偽ゼロス「フン…、良い意気込みダ。
科学魔王の力を身体の隅々まで浸透しながらあの世へ逝くがよい!」