クリス「ここまで来ると…、敵の数は減って来るわね」
五十郎「そうだな…、クリス、意外と上達しているな」
避難している最中、クリスが襲い掛かって来る敵に対し、ハンマーを慣れた手つきで撃退してる。
クリスが戦う能力があるのは、かつてエメラルドシティで共にしていたので五十郎でも理解していた。
守るべき市民であるクリスが時々劣るところがあるが、十分対処している。
以前、クリスはスペールが率いる集団にさらわれた事があった。
事前に察知していれば、囚われのヒロインになる事は無かったのだろう…。 五十郎はそう考える。
五十郎(しっかりしているな…)
クリス「あれっ? あそこも避難民じゃない」
五十郎「待て! あれは違う」
二人が発見したのは、横から走って来た若い男女3人。
だが、五十郎は彼らが誰なのか直ぐに分かった。
避難民ではなく脱走犯であるゼロス、ジェルン、ギルティアである。
ギルティア「くそっ、目を付けられたか」
ジェルン「さっさと無視しよう」
ゼット「いやっ、待て。 懐かしい顔ぶれの奴らに感動の再会をしたい」
ギルティア「ゼット!」
逃げ足を止めたゼットは五十郎達に振り向いた。
クリス「こっちに向かって来た」
ゼット「よう、久しぶりだな? 元気に仕事をしているかな?」
五十郎「陽気な言葉遣いだな…。 観念して投降に来たのか」
ゼット「あの頃を思い出してな…、どうもお前とやり合いをしたくなってさぁ」
五十郎「そうかついでに恨みを晴らすってか? いいだろう」
ギルティア「ゼット、そいつに相手にしてはならない。
戦意を抑えて、逃げる事を専念しろ!」
ジェルン「てやあっ!」
不安を感じたギルティアとジェルンはゼットの両脇を通り過ぎ、
武器を構える五十郎に向かって攻撃する。
五十郎「くそぉっ!」
五十郎と戦う機会を阻まれたゼット。
ゼット「いやっ、別にこんな事しなくていいのに…。 …ん?」
ゼットはクリスの方に振り向く。
クリス「えっ?」
ゼット「終わるまで時間が掛かりそうだな。
それまで、この女と相手にしてみるか? 肩慣らしには悪くない」
クリス「はぁ…?」