ヘイックの一味を撃退させ、帰路につこうした浩二であったが、突如電話が鳴り響く。
電話を掛けてみると、兄やクリスでも何でもない声の者であった。
???「あっ! 切らないでください。 私は衛星開発会社の私設部隊隊長の海吉と申します。 貴方の兄からそう聞いたはずです」
浩二(衛星開発会社の人間…? この僕に一体何の用なんだ?)
海吉(???)「声が詰まるのも致し方ないですね。
今、ヘイックの一味を倒して家に帰るころなのでしょうか? その間に時間が空いています?」
浩二「一体何の要件ですか?」
海吉「実は今、ウチの資材倉庫が襲撃を受けていまして、
私達が善処を努めているのですが、警備や防衛が手薄だった事もあって押され気味なのですよ。
大変申し訳ないのですが我々の手伝いを引き受けて頂けないでしょうか?」
海吉の声は尊敬と意と窮地に追い込まれやや憔悴している様子だ。
見下ろしているような素振りは込められていない。
だが、浩二にとって訝しく感じた。
しかし、そう感じても敵対勢力に必死に抵抗している以上、善処を務める側として見過ごす訳にはいかなかった。
浩二「分かりました。 今から、そちらに向かいます」
海吉「誠に有り難い事であります。 今、そちらに地図を送りましたんで、走りながらでもご覧になって下さい。
後、上から降って来る敵も出て来ますんで、その時は私がお伝えします」
浩二「ふむ…、地図か…。 これって、僕がゼロスと戦ったあの建物じゃん。 再び、あの地で戦うなんて…」
本ステージは年越しカレンダーⅥ2024-2025の企画に参加しております