偽ゼロス「思ったよりも強いぃ…、強い…、いぃ…、いぃ…、いイイイっ」


偽ゼロス、煙を上げながら落下。 そして、床に叩きつけられ爆散。


正男「呆気なかったな…」


二人はレインボーロッドに近づいた。 取り戻せば、ここで冒険が終わると思われたが…。


正男「偽物だろうな…?」

AS「確認します…。 貴方の言った通り、偽物です

???1「そう簡単に手に取れる訳なかろうにww」

???2「偽物だったというシーン。 懐かしかったね」

正男「この声は…?」

AS「どこかで聞いたことある子供の声?」


振り向くと、そこにいたのはダークゼイターと緑の十字線模様のシャツを着た少年。


正男「お前…、ゼロスの傍にいた」

海次(???2)「海次さ…、久しぶり。 元気にしていたかい?」


海次…。 かつて、退屈という理由でゼロスと共にレインボーロッドで世界征服を図った少年。
事件後、海次は児童相談所に送られた後に児童養護施設に移った。
しかし、ある時、彼は行方不明になった。

その彼が今、正男の前にいる。


正男「何をしているのか分かっているのか…?」

海次「分かっているからやっているんだよ。 
つまらない、退屈、変化がない、刺激もない、新しい事がない…。
そんな憂鬱のまま過ごすよりもね」


本物のレインボーロッドを正男とASに見せつける海次。


ダークゼイター(???1)「そうだ、彼は若すぎるが行動力が溢れた立派なパートナーだ。 
正男とこの国の王子よ。 ご無沙汰とお目に掛るだな。
さてと、三度目の挨拶の後に宣言だ。
この世に再び立った今、俺はこの世界の隅々まで破壊し尽くす」

AS「この国をだと!?」

ダークゼイター「一先ずこの国をと言っておらんぞ」

AS「なっ!」

海次「絵本に出てきそうなおとぎの国なんぞ後回しさ」

正男「おいっ! 取り返しのつかない事をする前に考え直せ」

海次「説得しても無駄さ。 それに、ゲーム感覚でやっている訳じゃない。
ガキでも信念があるのさ、少し年上の君とは違ってね」

AS「…っ!」


心の弱い部分を突かれたかのように硬直したAS。


ダークゼイター「さぁ行くぞ。 俺と共に行く道は覇道となる」

海次「じゃあね。 一足先に行っているから。 
また会う時は刺激的な変化を期待しているからね」

正男「そんな事はさせんぞ! おいっ 待て!」


追いかけようとしたが、ゼイターの転移技でその場から消え去った。
その様子を佇むように見つめるAS。


…その後、事件の後片付けが行われた。 捜索の末、女王を無事、怪我もなく救出した。
重臣キラルド、娘のカララ、家臣のBSも駆け付けに来る。


AS「お怪我はありませんでしたか」

女王「見ての通りですよ。 貴方は大丈夫でしたか?」

AS「陛下の最初の言葉をそのままお返ししますよ」

女王「うふふ…、あらっ 貴方はあの時の赤帽子さん。 すいません…、二度もこの国を救って頂き感謝します」

正男「今回も御礼は頂きませんってとこで。 ASが来てくれなきゃ、地球の危機を事前に知ることが出来たんだしさ。 本当にASのお陰だ」

AS「いえっ、正男さん…。 貴方みたいにもっと強くなろうと、色々磨いてきました。 
だが今のようにこの体たらくで努力不足。
地球まで巻き込む形になってしまった事を許してください」

正男「気にするな。 命懸けで俺に知らせただけでも大したもんさ」

キラルド「それにしても困りましたな…。 覇道を突き進む男がレインボーロッドを手にしたままです」

BS「これではお先は真っ暗でしょう」

カララ「…」

正男「祝福どころじゃねぇな。 まぁ任せろ、俺が奴らを倒してレインボーロッドを取り返す」

キラルド「おぉ、それは頼りになりますな」

正男「女王。 あんたの力で地球へ送ってくれ」

BS「おいっ 陛下にその口を…」

キラルド「まぁまぁ…」

女王「分かりました赤帽子さん。 …ではなく、正男さんでしたね。 では、前と同じく地球へ送り返しましょう。
…あっ、そういえばあの時、言ってませんでしたわ。 私の名前を…。 キロルと言います。 宜しくお願い致します」

正男「あぁ」

AS「陛下、必ず。 僕たちの希望を取り返して見せます!」


その後、キロル女王の技で地球へ転送された。


BS「溜息の出る事だ」

カララ「こうなると思っていたわ。 それに二度も…」


キロル女王と重臣キラルドは盛大に見送られるが、
BSとカララは小言の会話をしながら冷めた表情で見つめていた。



戻 る