正男のライバルであるゼロスに五十郎は電気を纏った剣で飛び跳ねながら、相対する。 


ゼロス「良い腕前ダ。 だガ、時間が来た。 今回の戦いはこれで終いにしヨウ」

五十郎(大技が来るのか…?(防御態勢))

ゼロス「また会おウ! 次は雑魚ではない事を証明させテみヨ!」


予想を反して、ゼロスは何処かへ飛び去って行った。
その様子を釈然としなかった五十郎は呼び戻そうと叫んだ。


五十郎「何だっ! 逃げるのか、待て! この野郎!」


中途半端に終わった、ゼロスとの対決。
心に靄が生み出たのか、溜息を吐きながら、床に剣を刺す。


五十郎「はぁ…、奴は舐め切っているな。 見てろよ、絶対に倒してやる」


去っていた方向に向けて、そう誓うと、剣を抜き、屋上から降りていく五十郎。
だが、その様子を少し離れたビルの屋上から見ている者がいた。


ゼイター「ほう…、妙な誤算だな。 能力の高い偽ゼロスを使ったら、アイツは本物と勘違いしたようだ

海次「ゼロスかぁ…、懐かしいなぁ。 一緒にレインボーロッドを取りに行ったのを思い出すな」

ゼイター「しかし、今のゼロスは…」

海次「生死を掛けた大喧嘩から仲直り。 
もう、ゼロスとは気が合う同士じゃなくなったのは辛いけど、そのくらいは受け止めないとね」


五十郎が戦っていたゼロスは、ゼイターの破壊活動の第一歩として投入された偽者のロボット。
当の本人はエメラルドシティの後の一件で正男と和解しているのだ。

だが、五十郎は遠方での転勤かつ多忙を極めていた為、正男との会話をしている余裕は無かった。
つまり、ゼロスが改心した事を五十郎をまだ知らない。


情報の齟齬により、五十郎の先行きは危うい道筋を辿ろうとしている。




戻 る