所変わって、ここはゼロス達の世界…
かつては人間と龍族と魔族が率いる帝国軍と争いがあった。
そこに正男が介入した事で、戦局は人類側に優位、最終的に帝国軍の長を圧倒する。
だが、この戦の裏側にはジェルファという男が暗躍していた。
黒幕を撃退した直後、目的の為に正男を排除しようと現れたダークゼイターを、ゼロスと手を組み、勝利を納める。
長きに渡る戦いを終えた人類は帝国軍と平和協定を結び、穏やかな平和が築きつつある…。
…あの男が来るまでは。
雑草が茂った大地にダークゼイターと海次が転移能力で降り立った。
ダークゼイター「着いたぞ」
海次「へぇ~、ここがゼロスがいた世界なんだ。 あそこに街があるけど、どの家も煉瓦で出来ているね。
なんだかタイムスリップした気分だ」
ダークゼイター「文化や価値観が違うからな。 剣と魔法の世界では科学抜きで文明は発展していくものだろう」
海次「ところで、何で此処に来たっけ?」
ダークゼイター「海次、正男は俺たちの障害だ。 だが、その次に障害となるべきものはゼロスだ。
アイツは正男のライバル、そして帝国軍の有力メンバーでもある。 そいつを挫く為にここに来ているのだ」
海次「そいつを探しに行くって事?」
ダークゼイター「そうじゃない」
海次「?」
ダークゼイター「ふふふ…、戦が終わった地は血の匂いがしない。 だが、血の匂いを求める者が散らばっている…」
ダークゼイターの視線の矛先には魔法の街 ヴェルフォルニアが映っていた。
その頃、ヴェルフォルニアの外れにある宿場町にて…
その街の一角にある宿屋に若い男女三人が旅の疲れをとる為に泊まっている。
女性冒険者1「はぁ…、行きも帰りも足にグッと来るわねぇ」
女性冒険者2「そうだだよね~。 しっかりと寝て、気分爽快しなきゃ」
男性冒険者「君たちと付いてきてくれて感謝しているよ」
女性冒険者1「なぁに、アンタは立派な事をしたんじゃない」
彼らの名はデイル、マシュリン、ルルン。 かつて正男と共に帝国軍と戦った魔術師達だ。
長きに続いた戦争に終止符が付いた。 …が、戦後の後処理は大変である。
戦の功績により政治的な面で一定の影響力を持ったデイルが帝国軍と平穏に暮らす為の基盤作りの為、
各国の要人達が新たに選ばれた連合の代表の下で会議を取り行っていた。
会議が終わった彼らはヴェルフォルニアに帰路を辿っている。
ルルン(女性冒険者2)「このまま上手く平和な世界への足掛かりになると良いね」
デイル(男性冒険者)「力での戦いは終わったが、油断は出来ない。
今度は知恵と信頼による戦いが来ると俺は思う」
マシュリン(女性冒険者1)「まぁ…、協定を結んでも、納得していない人は数えきれない程いる」
デイル「不安と憶測で道が崩れる前にやり遂げなければな…」
…翌日、日が出る明朝に街が騒がしくなる。
街の人「わーっ! 大変だ」
デイル「なっ 何だ?」
外の騒ぎで一足目が覚めたデイルは寝室の窓を開け、外にいる街の人に尋ねる。
デイル「どうした? 何があった?」
街の人「ヴェルフォルニアが…、ヴェルフォルニアが…、帝国軍に襲われたんだ!」
デイル「!!!!!!!!!!???????」
にわかに信じられない知らせが舞い込んだ事に戸惑いを隠せないでいる。
デイル「どういう事だ…? 我々を裏切るような人では無くなったと確信しているのに…」
マシュリン「どうしたの?」
デイル「マシュリン、ルルンを起こせ」
ルルンを叩き起こす。
ルルン「もう何時だと思っているの? 僕、まだ眠いよ」
マシュリン「ルルン、急いで支度して! 帝国軍がヴェルフォルニアを襲ったって」
ルルン「えぇ、どういう事!?」
衝撃の言葉に眠気さっぱりのルルン。
マシュリン「分からない。 でも、まずは私達が確かめるべきよ」
魔術師達は直ちに宿場町からヴェルフォルニアに向かった。
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