正男「終わりだ!」
正男の強烈な技により、衛星の内部の機器が破損、機能不良により墜落する。
ダークゼイターも墜落直前にバック転しながら床に着地する。
ダークゼイター「ほぉ…、宇宙から帰って来たばかりでありながら、まだまだ余裕を見せている」
AS(衛星は破壊したのに余裕の表情を浮かべている。 何故なんだ?)
ダークゼイター「俺の顔に可笑しく見えるか? だよな。
この後、お前達が俺に欺かれた時の顔はどんなものか想像しただけでつい笑ってしまうのだよ」
正男「何…?」
直後、正男達がいるビルから離れたところで異変が起きる。
覆われた灰色の曇空に巨大な穴が出来上がった。
その後、穴からビーム砲が地上に向けて降り掛かった。
着弾した場所で大きな爆発が起き、周辺の建物はその衝撃で崩壊、瓦礫と化した。
ビームによる被害は半径約1kmの範囲に及んだ。
正男「な…」
ダークゼイター「出力が抑えても、恐ろしいものだな」
AS「どういう事なんだ」
ダークゼイター「今、お前が壊したこの衛星は偽物だ。
居場所を突き止める小型のGPSを取り外して俺が乗る偽物に取り付けたが、まんまと引っ掛かったようだな」
正男「貴様っ!」
ダークゼイター「これで恐怖の降臨を示した! 次は混沌に向けて突き進むとしよう。 またな!」
計画を為したダークゼイターはビルから飛び降りながら去って行った。
AS「手の内を読んでいたなんて…」
正男「くそっ…、こんな事ってあるのかよ」
プルルル…
電話の音に気付いた正男は電話を掛ける。 電話の相手は衛星の位置情報を送ったあの隊長だ。
隊長の声「正男さん、無事ですか? …良かった、繋がったようですね」
正男「…。」
衛星を阻止できなかった虚しさと
黒い噂がある衛星開発会社の私設部隊の隊長の異様な積極的ぶりに相まって、返す言葉が出てこない。
隊長の声「 貴方に出来る限り協力を務めて参りましたが、ゼイターの一枚上手で切り抜けてしまうとは…。 私たちの責任ですね」
会社側も衛星を発射した後に、GPSを抜き取られた事を直感で知りだしたようだ。
隊長の声「まずは落ち着きましょう。 巻き返しの糸口が訪れる事でしょう。 ここで挫けたら駄目です」
正男「挫ける訳ないだろう」
隊長の声「ですよね。 では、私は情報収集にあたりますので失礼します」
正男「あぁ」
AS「正男さん…」
正男「一旦帰ろう…。 奴の次の動きが来るまで、家で待機する」
~ 正男の家 ~
AS「浩二さんはいないみたいですね…」
家の中の明かりが灯っていなかった。
正男「いつものように何事もなく無事に帰って来る事を思って、何処かへ出かけているんだろう」
家の中に入る正男とAS。部屋の明かりを点けた時、思わぬ光景を目にする。
テーブルにはココアの粉末とカップが置かれていた。
AS「浩二さんが用意したのでしょうか…?」
正男「そんな筈じゃないようだ…」
粉末の横には書置きが…。 書き主はあの隊長だ。
『これで飲んで落ち着きましょう 隊長』
正男「ストーカーみたいな事をするんじゃねぇよ…」
合鍵まで造って何がしたい…?
疑心暗鬼に思いながらも、隊長からの差し入れのココアを飲む正男であった。
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