場所が変わって、ここは暗黒竜神帝国。 人類と敵対していた龍族と魔族らが集う本拠地となっていた。
正男との長きに渡る戦いで和解、人類との戦争は終結した。

だが、平和条約締結まで積み上げた努力を踏みにじる出来事が起きる。




草木の生えない断崖絶壁の上で次元の歪みが乱れ、開いた穴からダークゼイターと海次が現れる。


海次「へぇ~、まるでロールプレイングゲームの世界みたいだね。 でっ…、ここで大きな事を?」

ダークゼイター「あそこにあるのは何だか分かるか?」


ダークゼイターはある方向に向けて指をさした。 その先には溶岩が流れる岩山の上に聳え立つ遥かに巨大な不気味な城。
かつて正男達がゼロス達との最終決戦で訪れた城塞だ。
戦争終結後、皇帝レオナルドや臣下であり四天王であるゼロス達は平穏に暮らしている。 平和条約に関する仕事で多少忙しいが…。


海次「まるで魔王の城を見ている勇者の気分だね」

ダークゼイター「俺はあの城の主に挨拶に行き、此方に付くよう話を付ける」

海次「どんなやり方になるか気になるなぁ~」

ダークゼイター「一先ずそこでバーベキューでもして待っておれ。 用が出来た時に俺の力にお前の耳に伝える」


そう告げると、ダークゼイターは遥かに高い断崖絶壁をフラッと飛び降り地面に着地。 城に向けて呑気に歩いていく。






~ 暗黒竜神帝国 ~

スペール「よう、遠い国での会議の調子は?」

ゼロス「ん? スペールか」


ソファとテーブルのある城の一室。 ソファに腰を掛けていた白服と青い帽子の男に魔術師のスペースに気さくに声を掛ける。
白服と青い帽子の男の名はゼロス、四天王の一人かつ最強、正男にとっては何度も戦った最大の敵だがそれも昔の話。
戦後もゼロスは平和条約締結に向けて、遠方で各国の要人と会談を行っていた。

ゼロスの顔を見た一部の要人の反応は不安そうだったのをゼロスは覚えている。
侵略行為を何度もしてきた自国の事を他国はまだ警戒しているのであろう。


ゼロス「まぁまぁと言ったところだ…。 今も俺達に怯えている者がいるからな」

スペール「そりゃあそうだな」

ゼロス「すんなりいくかなぁ」



~ 城門 ~

城門に来たゼイター。 門の前に立つ門番係の甲冑兵に話し掛ける。


ダークゼイター「やぁ、そこの兵士よ」

甲冑兵1「むっ…、誰だ?」

ダークゼイター「俺はダークゼイターだ。 城の者に用があって来た? アポを取ってないがな」

甲冑兵1「はぁ…? …ん」


突然の来訪に疑心を抱いた門番(甲冑兵)。 しかし、彼の名前を聞いた時、門番は戦慄した。
ダークゼイター、嘗てこの城でゼロスや正男達をゼロス達を凌ぐ圧倒的な力で自分の世界へ引き摺り込ませたと帝国内では伝わっている。
正男達によって再び倒されたと言われているが、その男が門番の目の前に立っている。


甲冑兵1「おっ、お前は…ひぃぃ」

ダークゼイター「怯えるな。 城の者と用があるだけだ、お前がこの門を開けさせてくれれば事は済む事だ」


グサッ


ダークゼイター「ほぉ…、良い一突きだ」


ゼイターの腹に槍が突き刺さる。


甲冑兵1「…お前のような奴が来る場所が無い。 死ぬと分かってても、開けさせはしないぞぉ…」


甲冑兵は怯えながらも、国の未来を掛け、捨て身の行動を取った。


ダークゼイター「お前の覚悟は伝わった。 フンッ!」

甲冑兵1「ガハッ!」


ゼイターに殴り飛ばされた門番。 近くに崖壁に背中から激突して気を失う。


甲冑兵2「こいつを倒せぇ!」


その場にいた他の兵士達。 ゼイターを見て震えていたが、甲冑兵1の行動に奮起し一斉に動き出す。


ダークゼイター「ほう…、無意味に挑むってか?」


ダークゼイターはあらゆる術でその場にいた甲冑兵を倒していく。




~ ゼロス達の視点 ~

スペール「んっ…、城の門が騒がしいな」

ゼロス「何だって? 下らん喧嘩か」




~ 再び、ダークゼイターの視点 ~


ダークゼイター「門を開ける者がいない…。 この先は揉め事が起きるな。 まぁいい、分かっていた事だ」



ゼイターは身体を貫いた門番の槍を涼しそうな顔をしながら引き抜くと、
巨大な力を込めた技で城の門を破壊、そして先へ進んで行く。

たった一つの強大な悪によるレオナルド城の華麗なる攻略が始まったのである。


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