かつて、この世界の頂点として君臨していた竜神王。
異界から踏み入れた男、ダークゼイターにより瞬く間に制された。
レオナルド「ぐっ…」
ダークゼイター「歴史に泥を塗らせて悪かったな…、だが安心しろ。
帝国は滅びはしない。 ただ、俺の下に置くだけだ」
レオナルド「貴様…、どうしてここまでの事をする? 野心の為か?」
ダークゼイター「そう捉えるか…。 だが、野心には様々な見方がある」
そう呟くと、ゼイターはレオナルドの頭を掴み洗脳魔法を仕掛ける。
ゼロス「竜神王!?」
怪我を負いながらもゼロス達四天王はレオナルドの下へ駆け込む。
スペール「まずい…、奴を止めねぇと!」
レオナルド「無駄だ…、今のお前達ではこ奴にはかなわない。 逃げろ…、逃げて生き延び…、正男に伝えるのだ」
ゼロス「その命令は断らせてもらう」
レオナルド(ならば仕方あるまい…)
ゼロス達は止めに掛るが、レオナルドは
傷だらけの四天王ではゼイターを止める事が出来ないと察したのか、
片手を四天王達に向け、無詠唱で転移魔法を発動する。
オルガ「なっ!」
マリネ「竜神王様ああぁっ!」
ゼロス達は転移魔法によってその場から消えた。
ゼイターはレオナルドの行動に気づいていたが、洗脳魔法に集中する為、直ぐに行動に移せなかった。
レオナルドの機転の行動から数分後、レオナルドの洗脳完了により、帝国は陥落する。
ダークゼイター「ゼロス達を逃してしまったが、まぁよかろう。 力になれる物は徹底的に探せばいいだけの事だ」
目的を達成したゼイター、自らの行いを達観していると海次が王座にやって来た。
海次「あぁ…、直ぐ決断すれば良かったなぁ」
ダークゼイター「ほぉ…、やはり来てしまったか」
海次「あそこで待つのは退屈だからね。 加勢しようと思って来てみたんだけど終わってたんだ」
ダークゼイター「俺の力を見くびらない事だ。 さっ 次の仕事に取り掛かるとしよう」
* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *
場所が変わって、ゼロス達のいる世界でとある国の城の中の会議室にて…
会議室には国家連合の代表であるマルクスが各国の要人を呼び込んで会談が行われていた。
帝国軍の家臣も会談の中に含まれている。
マルクス「…皆さまようこそお集り頂き感謝を申し上げます。
早速、皆さまにお集まり頂いたのは私が提案した新しい防衛体制を増進についてです…」
他国の要人「もしかして…、貴方が意気揚々に仰っていた"科学技術"という聞き慣れない物であられるのか?」
マルクス「よく分かっていらっしゃる。 今までは魔術や剣術で人類に対する脅威に対抗した。
でもその力には人材と時間、金を要してしまうし、いつまでもすがり続ける訳にはいかない。
そこで 安定的かつ持続的な各国防衛の要の一つとして新たに科学というものをこの世界に導入を連合内で進んでおられます」
帝国軍の家臣「連合内で進んでいる?」
マルクス「えぇ、近いうちに第一弾がお目に掛られます。 科学技術に明るい帝国軍の一員のお陰で」
帝国軍の家臣「理想を現実にする其方の意気込みが伝わったが、
我々の意見を聞かず、貴方とその周り、帝国軍の一部だけで計画を進行させるのはいかがなものか?」
マルクス「確かに物事を急に進めてしまいました。 でも、これは世界の防衛の根本を変える起爆剤。 実現した時はここにいる者達の疑念はあっという間に消え去る事でしょう」
会議を終え、通路を歩く他国の要人と帝国軍の家臣。
帝国軍の家臣「噂で聞いていたが、まさか別次元から持ち込んだとは言え、"科学"という概念が存在するとはな…」
他国の要人「帝国では科学を知っているのか?」
帝国軍の家臣「知っているのは四天王の二人だけらしい? それ以外は私のように噂ぐらいしか」
他国の要人「何と…」
帝国軍の家臣「それに…、マルクスという若者が世界の代表にしたのが聊か不安が大きい。 何かの陰謀の前触れじゃないかと思って仕方ない」
他国の要人「ジェルファの一件で、老いぼれを一掃させて若い人を多く入れるべきだと国民の凄まじい圧でこうなったらしい」
帝国軍の家臣「経験を積み上げてこそ上に立つべきだが、感情論で人事が歪になるとは…。 この世界の人間はどうしたものだろうか…」
そう嘆いていると、帝国軍の兵士が慌てた素振りで帝国軍の家臣に近づいていく。
帝国軍の家臣「どうした? 何事か?」
帝国軍の兵士「急報です。 たった今、帝国軍の拠点である居城が何者かによって陥落、レオナルドが行方不明に!」
帝国軍の家臣・他国の要人「!?」
ゼイターによって平和だったゼロス達の世界が激変する瞬間であった…
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