〜 フレイム団のアジト 〜
ダークピカチー「おらおらぁ！ 死ねやぁ！！」
ザトシの下のアレを掴んだまま、振り回して殴る攻撃を行うダークピカチー。
この時、振り回すときは横に避けるか、後ろへ退くかと回避を行うのだが、
モンスター駆除の専門の正男はある行動を取った。
正男「許せ、ザトシ！ 後でラーメンおごるぞ！」
正男は両手でザトシの頭を掴み、ダークピカチーごと持ち上げて
半回転した直後、後方へ投げ飛ばした。
ダークピカチー・ザトシ「うおおおぉっ！！」
投げ飛ばされる際、ザトシの下の大事なアレはダークピカチーの手から離れた。
ザトシはダークピカチーによる苦痛を開放されたのである。
だが、ダークピカチーと共に投げ飛ばされた先にある壁に打つかってしまったが…
ザトシは直ぐに起き上がり、正男達の方へ駆け寄った。
ザトシ「助かったぜ〜ｗｗ！！」
山下「何という男だ・・、奴に金○を強く握られ続けても
平然と立っていられるとは・・。」
クリス「これは、ザトシの馬鹿力の一つって訳ね。」
山下「お前、もう覚めたのか・・。」
ダークピカチーの醜い変貌振りにより、ショックで気絶したクリスだったが、
ようやく気絶から覚め、起き上がったのである。
安堵感が包まれたが、正男はそうでは無かった。
ダークピカチーはまだ戦おうとしているのではないかと？
しかし、ダークピカチーは倒れたままでピクリとも動かない。
正男は危険を覚悟して、ダークピカチーに近寄った。
正男「おい・・ まだ戦う気か？」
ダークピカチー「うぅ・・、苦しいぜ・・。 俺の身体に異変が感じ始めた。
お前の人生を木っ端微塵にすると言ったが、結局は俺だった。」
正男「おいっ、飼い主がそこにいるのに、そんな事を言うな！」
正男がそう発した後、ダークピカチーの身体が徐々に変形し、
元のピカチーの姿へと戻っていった。
クリスのピカチー（ダークピカチー）「ピィッ！ ピカピカ？ （ あれっ！ ここはどこ？ ） 」
正男「元の姿に戻ったみたいだな・・。 しかし、さっきの記憶が無くなっている。」
クリス「良かった。 ピカチー！ こっちよ！」
クリスのピカチー「ピカッ、ピカピカ！ ピカーッ！ （ あっ、クリスだ！ わーい！ ） 」
クリスのピカチーはクリスに抱きついた。
物凄い笑顔の表情で抱きしめあう、クリスとクリスのピカチー。
これを見た、正男やザトシ、山下も喜んだ。
ザトシ「何だかよく分からねぇが、良かった。」
クリス「じゃあ、帰りましょっか。」
山下「おいっ、ちょっと待て！
君のピカチーが元の姿へ戻ったのは良いが、奴等の事もあるだろう！」
山下の指摘に、ほんわかな雰囲気が一変した。
正男「あぁそうだった。 フレイム団の事を忘れていた・・。」
クリス「そういや・・、ここにメンバーが倒れている筈なんだけど。」
確かにフレイム団のリーダーの仲間Ｂがダークピカチーに半殺しにされ、
ここに倒れている筈なのだが、いつの間にか姿を消していた。
正男「しまった！」
山下「忽然と消えるとは、奴等を探し回るぞ！」
フレイム団のメンバーを探す正男達だったが、
１時間立っても、彼らを発見する事は出来なかった。
正男「くそぉ・・、色々探し回ったが、見つからなかった。
まるでこの建物は蛻の殻みたいだ。」
山下「仕方ない、川祐のヘリへ戻ろう。」
正男達はヘリへ戻ろうと、アジトから出て行った。
ダークピカチーに殴られ、気絶した状態で
倒れたままの浩二を置いてきぼりにされたまま・・・
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〜 アジトの外 〜
正男達はアジトから出て今、川祐のヘリの傍に立っている。
川祐「おぉっ、帰ってきたか！
何か一人増えているような気がするが、これは錯覚か？」
正男「いやっ・・、正常だと思うぜ。」
川祐「そうみたいだな・・、ところで、あのキチガイ共はどうなった？」
山下「それなんだが・・」
アジトの中で起きた事を話す山下。
川祐「成る程・・。 こっちも言いたい事があるんだよ。
さっき、俺がゆっくりしている時、建物の屋上のとこから、
ドラゴンみたいなものが向こうへと飛んで行ったんだよ。」
山下「ドラゴンみたいなもの？」
正男「それは、どこへ向かって行ったんだ！」
川祐「そんな事聞かれても分かる訳ないだろ・・。
でも、向こうへ飛んで行ったとしたら・・・。」
正男「だとしたら何だ？」
川祐「まぁ、とりあえず皆、乗ってけ！」
正男達はヘリに乗り込み、ヘリは離陸、そのまま何処かへと向かって行った。