コンクリートミキサー巨人(以下略 コンクリ巨人)は両脚の踵部分に装着したタイヤで
巨躯の体系の割に素早く前進し、それと巨躯の体系を生かし突進を繰り広げる。


また両肩部に装着したコンクリート生成ミキサーで大砲のように
コンクリートの液体を撃ち出す。


巨人の身体を覆う合鉄のアーマーを装備しているのにも関わらず、
高いジャンプで踏みつけを行ったりと見た目を覆す機動力を見せつける。


多彩な戦術と能力の前に正男は翻弄され続けたが、後にフレイサンダー、
敵から奪取したバズーカなど彼ならではの戦術で応戦、
長期戦を強いられたが、作業場に置いていた岩盤ドリルで巨人に投げ槍をした。


…すると、コンクリ巨人のアーマーに傷穴が開いた。
正男は空かさず其処を目掛けてフレイサンダーを放った。
傷穴に必殺技を受けたコンクリ巨人は痛撃で身体が崩れ片膝を地面に付いた。
同時に覆っていた傷穴を開けた方のアーマーが衝撃で剥がれ落ちた。


続いて正男は片手をコンクリ巨人の上の方に向けた。
上には巨大な岩のツララがあった。 それをフレイサンダーで放出。
岩のツララはフレイサンダーの衝撃で一部分が壊れ落下、
コンクリ巨人の頭に直撃。


最後に正男はディーゼルエンジン搭載のトロッコを起動、
トロッコに岩盤破壊用に使われる大量のダイナマイトを入れた。


それをミサイル代わりとしてコンクリ巨人に向けて発車。
エンジンを鳴らしながら突き進み、コンクリ巨人にぶつかった瞬間、
大爆発を引き起こした。


コンクリ巨人は呻き声を上げながら、炎に包まれた。
巨人の内部に埋め込まれた身体の機能向上など施す制御機器と
それを動かす動力源が不安定を引き起こした。




ドガァーーーン!!




轟音の共にコンクリ巨人の身体は爆散した。 
巨人が行った所業に相応しい死に様だ。


正男(無念を晴らしてやったぜ…)


戦いを終えた正男は再びレックス・ウィリアムに視線を逸らすのだが、
そこに彼の姿は忽然と消えていた。


正男「くそっ 姿を消したか…」


此処で命を落とした人達に黙祷を捧げた後、
次の戦いを向かうべく鉱山から出た。




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暴動が起きる数ヶ月前…


正男は以前、このニュータウンに何度か来た事があった。
だが今回は違った。
いつもの要件であるモンスターの駆除ではなく、暴徒鎮圧の協力要請。
正男は強いがあくまで一般人だ。
しかし、彼を良く知る警察の人間から重宝されていた。
仕事柄故に疑問に思う事があったが、要請者の必死振りで感化した事で受け入れた。


現場はショッピングセンター。
中で十数名の暴徒が環境保護や資本主義反対とか叫びながらショットガンを乱射という
社会変化を叫ぶ割に暴力を引き起こしているのだという。


同じく現場に駆け付けた守と共に鎮圧に辺り、事件はあっという間に収まった。


職務を遂行する者達が喜び合う中、それが元で快く思わない者がいた。



一人の若い男が彼らの輪の中に入り込んだ。 
その男を見た守は鈍い表情を浮かべた。


男「君のような民間人が来ると。 報告書の枚数が増えてしまうね」


守「…やって来たか」


正男「どちら様だ?」


守「彼は室長だ。 街の開発の先導役だ」


室長(男)「君が正男というのか。
全くだ幾ら力自慢があるとは言え、君は民間人としての自覚を持ってほしいもだね」


守「室長…、お前こんな時もその態度でいられるな!」


正男「おいっ よせよ」


状況を捉えようとしない態度に言い争いが起きたが、正男が引き止めた。


室長「君たちが何言おうと俺は変わらないからな。
終わったら、ここら辺を片付いておくようにな」


そう言い放つと現場から立ち去って行った。


正男「なぁ、あの男はあんな感じなのか」


守「机上のお偉いさんの感覚は違うからな。 何が起きても ああいう面をしている」


正男「…。」


守の弁によると、室長は街の開発を最優先事項としており、
治安に関する予算の向上を謳わず、それどころか
ニュータウンで度々事件が起こしているにも関わらず、外部に住み易くて安心安全と宣伝しているのだ。


こうした事から現場に従事する者から不満を噴出している。
遠方から来た守も例外ではない。


更に民間人である正男に対しては、
彼が来る事で此処の地域の治安部隊含む警察や警備関係が無能と外部に知らされ、
ニュータウンのイメージは下がるという事だ。


周りの人間が憤慨する中、室長を見て正男は思った。
本来なら室長の発言で気分が汚れる筈だった。


だが、室長の辛辣な口調の割に声色の低さと暗い表情から
とても偉そうな人間とは見えなかったからだ。


回想はここで終える…




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~ 鉱山入口 ~


鉱山内部から外へ出た直後、守に事後報告を行った。


守「すまないな…、いつも君に任せてばかりでいて」


正男「気にはしていないさ。 なぁそっちはどうなっている?」


守「俺の方は駅前で奪還作戦の打ち合わせをしている」


正男「なら、俺も加勢しよう」


正男は自らの意思で守率いる治安部隊と合流を目指す事になった。
此処からは熾烈な争いを極める事となる。




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