ダークピカチー「相変わらずの腕っぷしだなーっ!」
正男に敗退したダークピカチー。
ダークピカチー「まだまだ俺がお前に勝てる術を身に着けていなかったな。
仕方ねぇ、ゴミクズみてぇになるのは悔しいが今回も引き上げだ」
正男「おいっ 戦ったのは事実と言ったな? あれはどういう意味だ? 本当にアイツらの部下なのか?」
ダークピカチー「アイツらの部下ぁ?」
正男「コガとミウセカンドだろうがよ」
ダークピカチー「へぇ~、やばい事を起こしているのはそいつの仕業なんだな」
正男「どういう事だ?」
ダークピカチー「アイツらと組んでねぇって事だよ」
正男「!?」
ダークピカチー「その連れの女は?
あぁ、クリスだったかぁ。 無事で良かったぜ」
クリス「えっ!?」
ダークピカチー「おい正男、次戦うまでにどっかでゴミクズにならねぇように身体をピンピンにしておけよぉ。 じゃあな」
正男「あぁ、まだ聞きたい事があったんだがな…」
気まぐれ且つ気の小さいダークピカチーはその場から去った。
まだ質問が残っていたが、応対を一方的に打ち切った事で不満が残る正男であった。
クリス「ねぇ…、あのピカチーって、私の名前を知っていたよね? まさか」
正男「その"まさか"だよ」
クリス「何てこと!」
正男「落ち着いてくれ。 俺が必ずピカチーを元に戻してみせる」
* * * *
此処はパープル団の本拠地。
コガ「お待ちしておりました、ミウセカンド」
ミウセカンド「何も、そう物腰を低くしなくても良い」
コガ「余りにも勿体ない」
この時、パープル団の首領コガが史上最強のペットモン ミウセカンドと結託して人類に反乱を起こした。
その祝いとして食事会が開かれていた。
ミウセカンド「どうだね。 コガが正男をこちらに引き入れるというのは?」
コガ「昔の事を気にしているが俺達に対する敵意は大きい」
ミウセカンド「正男を仲間にしようとは思わない事だ。 私も一度敗れただけの力がある。 そう簡単にはいかない」
コガ「だが戦力の増強は不可欠。 いずれ此方に引き入れる。 先ほど、ザトシに出撃を命じたからな。 傷つくことのない、力に振り回される事のない世界を築く為にな」
ミウセカンド「うむ、その決意は固いようだな。 一人の男が理想の為に戦う男だと思わなかったぞ」
コガ「ミウセカンドは俺の誘いを一回目で受け入れた。 たった一回で頷くなんて思いもしなったよ」
ミウセカンド「まさか我も人間の言葉に心を動かされるとはな。 …ところでだ。 我が捕らえた姫だが…」
コガ「ミウセカンドの球体バリアの中にいるあの女ですね。 こちらで身柄を預かっておくか?」
ミウセカンド「いやっ 常に我のところに置く。 先ほど、建設現場にあった城が正男によって陥落されたとの報告があった。
我の勢力は未だに盤石であるが油断ならない。 此処も安全とは限らん。
その時の事を考え、その身を我に預からせてもらおう。 これはコガの為でもある」
コガ「…そうですね。 彼の活躍は驚くほどだ。 分かった。 姫をそちらに渡しておこう」
* * * *
お姫様「このような事は誰のためにもなりません…」
その頃、基地の下では球体バリアの中に囚われた姫がいた。
ミウセカンドの力で何も出来ない彼女は正男が止めてくれると願いながら祈り続けるしかなかった。