〜 軍事基地最下層最深部・危険兵器保管庫 〜

 

デイズは銃器とパソコンを使った攻撃ロボット操作で攻撃を繰り広げた。

単純な攻撃と、今まで破壊した暴走ロボット呼び寄せという二つのパターンに、

高男はあっという間に慣れ、銃弾を見切ったり、襲ってくる暴走ロボットを倒しながら、

徐々にデイズに近づいていく。

 

 

デイズ「止めろ! 来るな」

 

 

デイズは近寄ってくる高男に焦りを見せ、銃で当てずっぽうに連射した。

高男は銃の向きを読み、横に避けた直後に急接近し、銃を持つ腕を掴み関節技で捻らせデイズに痛みを与える。

耐え切れなかったデイズは、持っていた銃を床に落としてしまう。

 

さらに高男は追い討ちを掛ける形で、デイズの身体に真正面から掴みかかり、そして背負い投げして床に叩き付けた。

 

その際、デイズから手放したノートパソコンを高男が足で踏み付け破壊した。

二度とロボットを暴走させないし、そして危険兵器を作動させない為にも…

 

 

デイズ「くっ…」

 

高男「もう諦めるんだな。 どうして、こんな事をする?」

 

デイズ「黙れ、俺の人生は全て大学に奪われた! だから、あの大学が憎い。

壊れた俺の人生に残されたのはこの大学の破壊しか無かったんだ!」

 

高男「大学を憎む…?」

 

デイズ「あぁ、あの日に俺は失望したんだ…」

 

 

〜 2ヶ月前 〜

 

俺は大学で、ロボット技術に関する勉強に励む日々を送っていた。

全てロボット産業の未来を描く為、人生そのものをそれに捧げた。

しかし、俺の未来像は脆くも、そして一瞬で崩れ去った。

 

ある日の事、とある技術産業の会社から大型の警備兼物資輸送ロボットの共同開発を要請する。

これを受け大学は承認、俺を含む仲間に授業の一環として開発を担わせる。

そして俺は優秀である事から、このロボットの開発のリーダーとして一任された。

 

教授やあの会社の役員からの指示の基、俺は仲間にロボット製作を指揮をした。

今までにない初めての開発に、少々照れ笑いしてしまった。

 

数時間で試作品の組み立てを終え、教授や会社の役人共の前でテストプレイを行い、

正常に動く事を確認した後、これで試作品は完成を迎えた。

 

正午過ぎに、仲間と共にワイワイと騒ぎながら昼食を取った。

これからは、ロボットのお披露目会が行われるからだ。 それが楽しみで仕方が無い…

 

だが、それが悲劇の始まりに過ぎなかった事を俺は知る由も無かった。

 

 

 

 

昼食を終え、ロボットの開発が行われた部屋に戻った。

その部屋には仲間以外の学生や教授、企業の役員が集まっていた。

これから、彼等の前でロボットのお披露目であるデモストレーションを行う事になるからだ。

 

俺はロボットの説明を終えた後、背後に設けられた電源スイッチをONにして起動させる。

テストプレイ同様にロボットはいつもの様に正常に動き出した。

 

そう見えた途端、ロボットの機体内部からバチンバチンという火花が放ち煙が体外へ放出する。

さらに頭部の目の部分が赤く点滅、『ガーガー』という奇声を上げ、ロボットは暴走。

左右のアームを振り回しながら、テストプレイの為に置かれた木箱を持ち上げ、

それを鑑賞者に向けて投げ飛ばしたのだ。

 

ロボットを見ていた者達の大半が投げてきた木箱に巻き込まれた。

余りの突然ぶりに、神経が硬直してしまい避けようという動きを取る事が出来なかった。

 

ロボットは両手のアームを振り回しながら暴れている中、俺はどうして?と真っ青になったが、

冷静を取り戻しこれ以上、負傷者を出させない思いで、一旦室外へ出た。

そして火災対策用と書かれた箱を明け、消火用の斧を取り出し後、部屋に戻った。

 

そして、暴れているロボットの首部分を狙って、思いっきり切り払う。

ロボットの首が切れ、頭部が床に転がり落ちると、

有耶無耶に暴れていた機体は何事も無かったかの様に、静かに停止した。

 

ロボットの暴走を俺の手で止めたが、多くの負傷者を出してしまい、

中には骨折等の重傷を負った人もいた。

 

教授や役員の目の前で確認をした時はこんな事は無かったのに…

そう予想外の出来事を脳裏に映りながら、呆然と壊れたロボットを見続けていた。

 

 

 

 

俺の悲劇は、ロボットの暴走だけでは無かった。

数日後、大学上層部から仲間と共に呼び出された。

 

上層部から言い出された事は、退学処分

理由はロボットを暴走するきっかけは俺達だったからだ。

 

俺は教授や企業の役員の前でテストプレイを行い正常に動いた事を反論し、

暴走したロボットのプログラムの再度確認したいと申し入れた。

 

しかし、上層部は聞く耳を持ってくれなかった。

暴走したロボットは事後に処分されており、検証や調査を行う事が出来なかった。

さらに上層部は俺たちに向けて、こう言った。

 

 

『君達がいると、大学や投資している企業にイメージを悪くさせるから出て行ってくれ』

 

 

余りにも冷たい言葉に俺の頭は真っ白になった。

気力を失い退学を受けた俺と仲間はこの大学を去り、放浪の生活を送った。

 

俺は放浪の末、毎日こう思っていた。

未来を描く為に奔走していた俺を期待され暖かく見守られていた。

だが、失敗が起きれば冷酷な目で見られ切り捨てられる。

 

放浪人生の中、俺はコンビニに立ち寄った際、一つの週刊誌に目を付ける。

表紙には俺が通っていた大学について記されていた。

俺はその雑誌を手に取り読んで見ると、大学の裏を知ったのだ。

簡素に言うと、表向きは素晴らしい技術を持つ学生を輩出する良い大学と見せかけて、

実際は俺達を含む大学生を商品として見ており、その学生に欠陥があれば容赦なく切り捨てるという愚行が書かれていた。

俺はこの日初めて、大学の実態を知ったのだ。

 

 

退学後、気の抜けていた俺は怒りを覚え、今でも尚健在する大学に復讐する事を誓ったのだ。

その後、俺は今まで蓄えた知識をフルに生かし、ロボットを暴走させるウィルスと

大学のロボット管理用ネットワークを侵入させる為のプログラムを作り出した。

 

 

全ては、酷い事をするとこうなると知らしめる為に…

 

 

 

 

〜 回想終了 〜

 

デイズ「だから俺は大学を潰すため、合えて人が集まるイベントの日に狙った。

結構、良い気分だったぜ!」

 

高男「君の言う事はよく分かった。 だが、関係無い人まで巻き込んで、

君は正しい事を一つも成し遂げていない!」

 

 

デイズ「関係あるよ、だって大学の実態が事実であっても見て見ぬ振りをしているじゃないか?

現実を背く様な奴等にも大学側の愚行を許しているのと同じ事だ!」

 

高男「だからって、人を傷つける事が無いだろう!」

 

デイズ「うるせぇっ! 憎い物は全て消え去ればいい!」

 

 

高男に向かって罵声を浴びせた。

直後、謎の大型カプセルの中の危険兵器が動き出す。

 

 

高男「なっ! どういう事だ、君のノートパソコンを破壊し、何も出来ない筈だ!?」

 

デイズ「頭脳派である俺に舐めて貰っては困るねぇ! こうなる事を想定に踏まえて、

お前が此処に来るまでの間、俺はノートパソコンにあるプログラムを作った。

それは俺のノートパソコンが壊されると、危険兵器に起動プログラムを送り込まれる仕組みになっているのさ!

 

高男「くそっ! 僕とした事が」

 

 

高男は危険兵器の起動を止められなかった事に悔やんだ。

 

 

デイズ「カプセルを見るがいい! 中にいる危険兵器が抜け出してくるぞ」

 

 

危険兵器はカプセルのガラスを叩き、亀裂を入れ、そこから液体が漏れ出す。

 

 

ガシャーン!!

 

 

カプセルから危険兵器が飛び出した。

その姿は頑丈で剛鉄性のボディに、頭部には黒の帽子、下半身には黒のジーンズで覆われている。

両手には鋭い刃を持った鉤爪を付けられている。

 

高男はこれを見て、何故、危険兵器という物が作られ、

大学の近くで保管されるのか不思議に思った。

 

 

危険兵器「ギギギギ・・・」

 

 

高男「こいつが危険兵器という奴か?」

 

 

デイズ「今から、俺の命令で貴様を消し去る事が出来る。

バイバイ、サラリーマン。 

無計画な追いかけっこは、こういう結果になるという事をあの世で悔しめばいい!

 

 

彼が送り出したプログラムは、彼の指示で、危険兵器が動き出す仕組みになっている。

デイズは、危険兵器に高男を殺す様、命令するが…

 

 

危険兵器「Who are you? To me Do not order。

I do not think about the thing except the destruction。」

 

 

デイズ「何で従わないんだ!

くそっ ちゃんとしたプログラムを送りつけた筈だ!俺の命令に従え!」

 

 

危険兵器「The thing to insult does not forgive me。 You die」

 

 

そう言うと,危険兵器は両手から黒い球体を作り出した。

それをデイズに向けて投げ飛ばした。

 

 

デイズ「うわああっ!」

 

 

ズドォーーーン!!

 

 

高男「なっ・・(手で顔を覆い隠す」

 

 

着弾の衝撃で砂埃が周囲を舞い、高男は手で自分の両目をすかさじ隠した。

砂埃が止み両目を覆っていた手を下ろし、デイズの方を振り向いた。

だがそこにデイズの姿はおらず、あるのは黒く焼き焦げた床だけが残っていた。

デイズは黒い球体で全身焼き焦げ、跡形も無く消し去ってしまったのだ。

 

 

デイズのプラグラムが効かなかったのだろうか…?

そうだとすれば、危険兵器は今、誰の命令を受けない真の暴走ロボットとして変貌を遂げている。

 

 

これだけ終わりではなかった。危険兵器は高男の方に振り向いた。

高男は危険兵器に殺気が漂っているのを感じ取る。

 

 

危険兵器「I think about only destruction。 is there is all」

 

 

高男「こうなったら仕方ない…、僕が食い止めるしかないようだ」

 

 

高男は身を持って、危険兵器に挑みかかった。

放っておけば、危険兵器は基地外へ飛び出し、被害が一気に拡大しかねない為である。

 


戦闘開始


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